博士の応援ブログ
こんにちは。篠田法正です。
メンタリングは、メンターのように尊敬と信頼で人を導く究極のリーダーシップです。
基本は、見本・信頼・支援です。
今日は、「メンターは、信頼する」ということについてお伝えします。
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「自分らしくやればいいよ」
福島先生は、そう言ってにっこり笑うと、くるっと背中を向けて行ってしまいました。
・・・・
これは、今から8年ほど前のお話です。
3年ほど前から住み始めた街、千葉県袖ヶ浦市で、
商工会青年部主催でドリプラをやることになりました。
ドリプラとは、ドリームプランプレゼンテーションの略です。
起業家たちが、自分の事業が将来どんな社会を作るのか、
映像と音楽を交えて10分間のプレゼンテーションをするというイベントです。
メンタリングの師匠、福島正伸先生が2007年から本格的に始めて、全国に広がっていきました。
私も、福島先生のところで学び、ドリプラ世界大会ではドリームメンターを務めているので、
地元袖ヶ浦で開催できることは大きな喜びでした。
袖ヶ浦は東京から離れた人口6万人の街なので、当然、ドリプラについて知っている人はいません。
私は、企画立案し、説明会を開き、準備し、講座を開催し、応援者を集めました。
しかし、なかなか上手くいきませんでした。
「なんで、夢なんか人前で喋るんだよ」
「他人の夢を聞くために、人が集まるわけない」
「夢より現実だよ」
結構な言われ方もされました。
なかなか、応援者が集まりません。
そしてイベント集客もままならない状況でした。
どうしたらいいんだろう・・・。
努力が空回りする日々が続きました。
そんなある日、福島先生に相談することにしました。
「なかなか、上手くいかないんです・・・」
私は、数多くの経営者や起業家がメンターとして尊敬している福島先生なら、
こんな時どんなアドアイスをしてくれるのだろうと思っていました。
どんな素晴らしい解決アイデアを出してくれるのだろうとワクワクしていました。
そしたら、冒頭の一言です。
「自分らしくやればいいよ」
(えっ、それだけ?)
拍子抜けしてしまいました。
でも・・・、
遠ざかっていく先生の背中は、まるで、
(法正さんなら大丈夫!信じているよ)
と言っているかのようだったのです。
(そうかあ。)
自分は、人と比べていなかっただろうか。
誰かに期待していなかっただろうか?
自分に期待しただろうか。
これは何のチャンスなんだろうか?
そして、次の瞬間、不思議なことに、自分の中に自信が湧き出していた。
そこから、スイッチが切り替わりました。余裕が出てきたのです。
物事を俯瞰して見るようになりました。
よし、今、ここ、自分にできることをやろう。
自分らしくやろう!
それから、しばらくのことでした。
自分が変わると、周りが変わり始めたのです。
一人、また一人と支援者が増え始めました。
そして、メンバー一人ひとりが、人を応援することの楽しさに氣付いていってくれたのです。
発表者のプレゼンテーション作りは深夜までかかることが多くなりました。
遠いところから、自分のお店が終わってから深夜に応援に駆けつけてくれる人も現れました。
そして、なんと、地元の中学校、高校、高専の生徒さん、学生さんも参加してくれるようになりました。
(ということは、その親御さんや家族も参加するということですね!)
そして、迎えたイベント当日。
袖ヶ浦市民会館の会場は、熱気に溢れ、今までにないプレゼンテーションに驚き、
感動する人の姿でいっぱいになっていました。
そして、そこには、普通だったら、
こんな地方の小さなドリプラに来るはずのない福島先生が、
お忍びで一観覧者として参加していただいたのです。
「クマー!」って叫びながらおどけている先生は、まるで私に、
「やるって信じてたよ」って言ってくれているようでした。
これぞ、真のメンターですね。
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長い話におつきあいくださり、ありがとうございました。
福島正伸先生の講演が聞ける貴重な機会です。
↓のご案内を是非ご覧ください。
ー人を応援したい人にきてほしいー
所詮、人間も自然の一部。その私たちの「命」の使い方について考える。
Ring the Bell
2018年9月21日開催
一般社団法人ミッションメンタリング協会設立記念イベント“Ring the Bell”
篠田法正