
穀雨(こくう)
2020年 4月19日
氣温は急速に上昇し寒気が訪れることなく、雨が降る日も増えてくる。
穀物を育てるには絶好の氣候、
「雨生百穀」
(雨が百種の穀物を生じさせる)
「雨百穀を生ず」
(沢山の穀物を潤す雨)
などの言葉のように、穀物が育つには、自然界の恵みが必要。
この時期に降る雨の大切さを分かっての言葉ですね。
現在と違い、氣温も低く暖房設備も限られたなかで、厳しい寒さを耐えたからこそ、迎えられる躍動感ある春のよろこび!
水辺に、野に、山に、大自然と触れ合いながらも、森羅万象を司る神々に感謝して、春の喜び、そして素晴らしさを一際、五感で感じられた事でしょうね。
春真っ盛りから晩春の時期。
タラの芽やコシアブラ、こごみなどの山菜の苦味にも春を感じますよね。
そして5月1日、「八十八夜」の雑節です。
立春から八十八日。
『米』の文字は八十八ですので縁起の良い日とされています。
種まきなど農作業の目安になる日だけではなく“魚島時”といって漁業でも豊漁期の目安だそうです。
「八十八夜」で思い浮かぶのは“新茶”ですよね。
特に一番茶は、冬の間に蓄えられた栄養分の旨味が凝縮した新芽。
そんな摘み取られたばかりの新芽を、新鮮なうちに加工することで生まれる、柔らかな葉の新茶。
渋み成分少なく旨み成分が多く爽やかな香りで、透きとおった色、甘くまろやかな味はこの時期だけのお楽しみですね。
『長寿の妙薬』として珍重されて、
一年間無病息災で過ごせると言われていますので、是非、皆さまも召し上がってくださいませ。
現在、春の土用 の期間に入っています。(4月16日〜5月4日)
次の季節への準備期間で、季節の変わり目です。
不安定な氣温で、時には夏の氣配を感じることも。
こんな時期は、やはり体調を崩しやすかったり、精神的にも不安定で、鬱鬱したりします!
決して、あなたが悪い訳ではないのです…
自然界も、今は静かに調整期間、
旬のパワーを頂いて、心も身体もゆったりと
いつも以上に、
お氣をつけてお過ごしくださいませ。
ミッションメンタリング協会認定講師
周防千賀子
