
芒種(ぼうしゅ)
2020年6月5日
芒*(のぎ)のある植物や、稲など穂が出る植物の種をまく季節なので、芒種と言います。
(実際には、種を蒔くのはもっと早い時期だそうです)
*「芒」は、イネ科の植物で花の外側に出ている針のような突起の事で、「禾」とも書きます。
農家にとっては、これから忙しくなる頃。
少しむし暑く、ジメジメしてきます。
氣温が上がり、湿度も高まると作物の病虫害が心配になりますが、そんな時の救世主は、その病虫害を食べてくれるカマキリの存在だそうです。
また、芒種は「物事の始めに良い」という考えがあり、日本伝統芸能である、歌舞伎や能は6歳6月6日 に始めると言われます。
そしてこの時期は、“梅仕事”
奈良時代以前は、お花見とは『梅』を愛でる事だったようですね。
この時期の黄色に色づいた梅が、「梅干し」を漬けるのに最適です。
材料は、“梅”と“自然塩” のみ!(お酢を少量入れる場合もあります)
『梅は三毒を断つ』と言われています。
三毒とは、以下の毒の事
・食物の毒・・・バクテリア
・血液の毒・・・乳酸
・水毒・・・細菌(病原菌)
梅干しの酸味であるクエン酸の効果は、血液をサラサラにして免疫力を高め、風邪やインフルエンザにかかりにくくなる他、ピロリ菌の活動を抑制したり、体内エネルギー代謝を活性化させ、乳酸を分解して体外へ放出するなどがあります。
殺菌効果・疲労回復・血液浄化など「梅干し」は昔から日本人の強い味方の万能薬なのですね。
更に、梅干しの香りに含まれる安息香酸(あんそくこうさん)がカビの繁殖を抑える抗菌・静菌作用があるので、昔から、白いご飯の上や、おにぎりの具として親しまれてきたのは理に叶っている訳です。
そして、梅干しを作った時に得られる『梅酢』‼️
この梅酢の殺菌力は強力で、急性の下痢や食中毒に即効性があります。
うがい薬や、咳、熱中症予防にもいいので、夏のスポーツドリンクの代わりにお好みに薄めてお試しください。
もちろん、「梅干し」も食べるだけでなくて、白湯に溶かしたり、梅醤番茶(梅・生姜・醤油+三年番茶)などのドリンクで、頭痛、冷え性や夏バテ、二日酔い、などにもお役にたちます。
暦の上では、芒種から5日目が入梅⁈
梅雨入りは、芒種後最初の『壬(みずのえ)』の日
梅雨明けは、小暑後最初の『壬(みずのえ)』の日
を目安としていたそうです。
『壬』は陰陽五行で、水の陽=水の力 が強い日ですものね。
暦を大切に、自然界の流れに沿った日々の暮らし、人にも自然にも優しいですね!
梅雨で雨続きですと、心も体も重く沈みがちですが、お米などにとっては大切な雨。
パステルやビビットカラーのレイングッズなどで明るく軽やかに、梅雨と上手にお付き合いしていきましょう。
ミッションメンタリング協会認定講師
周防千賀子
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