年末年始
2020年12月…
クリスマスが終わりもうすぐお正月、
クリスマスツリーやリースを、お正月飾りにチェンジです。

門松は、年神様が来られる時の目印でしたり
稲の藁で編まれたしめ縄は、田の神様の霊力である ”稲魂“ で聖なる場所を作り出したり、と
災いが入り込まないようにしてくれます。
家長の干支(えと)の日があればその日に、
ない場合は、12月26日から28日、または30日に飾り付けます。
(29日は『苦』、31日は『一夜飾り』となり、避けます)

【大晦日】
12月31日は大晦日、大晦(おおつごもり)ともいいます。
毎月最終日を「晦日」
一年の最後、特別な日ですので “大“がついて『大晦日』
一月の始まりが日没と捉えていた時代は
大晦日の夜からお正月で、年神様を迎える神聖な夜、
そして年神様から一つ「年」をいただくので
「年取りの夜」とも呼ばれていたそうです。
【除夜】
旧年を除く夜という意味。
清らかな心で新年を迎えられるようにと、つく鐘は百八つ。
新しい年が煩悩に惑わされないように、最後の一回は、午前零時を過ぎてからです。
【鏡餅】
神様に捧げる神聖な食べ物であるお餅。
鏡餅は、年神様にお供えされるお餅で年神様の依り代(よりしろ)、年神様が滞在してくださる場所。
お餅の大小は、太陽と月・陽と陰を表わすという説もあるようです。
鏡餅も、しめ飾りと同じ日に飾ってくださいね。
【お節料理】
節日に神様にお供えされる「御節句」料理の事。
五節句(人日・上巳・端午・七夕・重陽)の日、
元日と八朔(八月一日)の日が「御節句」ですが、
現在では最も重要な、年始めのお正月料理のみがお節料理と呼ばれています。
縁起物のお料理、
そのひとつひとつに縁起の良いいわれがあります…
数の子は、子宝に恵まれる「子孫繁栄」
田作りは、鰯が田畑の肥料でしたので「五穀豊穣」
黒豆は、まめに働き、まめ(健やか)に暮らせるように
など、この『三つ肴(みつざかな)』にもそんな願いが込められています。
お節料理には、全てに先人達の
自然に対する感謝や
家族に対する大切な思い、
新しい年に対する幸せを願う氣持ち、
それらを表わすためにも、おめでたいことを重ねるという願いも込めて
御重箱に詰められているのですね。
地方や各家庭によって違うお節料理ですが、
我が家のお節のお供えに
年神様もきっとお喜びですよね。

2021年、令和三年『辛丑』(かのとうし)
「辛」は
宝石や貴金属、磨けば光り輝く状態を示し、
「丑」は
糸を付ければ紐、草木の根が紐のように結び合い
春を待ち耐え忍んでいる様子を表わします。
例年と違う2020年も暮れていきます…
氣ぜわしい年末ですが、感謝の氣持ちでゆく年を送り
心穏やかに来たる2021年を迎えたいですね。
