2021年2月3日
春の始まり、
二十四節氣の最初、第一節氣。
春の氣配が立ち始める日です。
「春の氣立つを以って也」
春の兆しが見られ、
寒冷から徐々に暖かくなる時期
陰氣が弱まり、陽氣が強く活動的になります。
東風解凍 (はるかぜこおりをとく)
黄鶯睍睆 (ウグイスなく)
魚上氷 (うおこおりをのぼる)
暖かい春風が吹き、川や池や湖の氷が解け始める頃、
陰陽五行で、東は春を表しますので東風=春風となります。
春告鳥(はるつげどり)と呼ばれるウグイスが
美しいさえずりで春を知らせてくれる頃。
氣温が上がり水面に張っていた氷が割れて、
水面下で静かに泳いでいた魚が跳ね上がる頃、
水の中でも春の訪れが感じられる時期なのですね。
美しい鳴き声の鳥…
ウグイス・オオルリ・コマドリが「日本三鳴鳥」ですって。
春告鳥のウグイス!
梅の開花のように、ウグイス『初鳴前線』も報告されていたのですが
2021年から、生物季節観測の縮小により「ウグイス初鳴き観測」廃止‼︎ になってしまいました。
「初音」(ウグイスの初めての鳴き声)で春を感じたいですよね。
でも、初音は…まだ練習中⁈
定番の〈ホ〜ホケキョ〉
ではなく〈ホーホ、ケキョケキョ〉
聞いていて笑ってしまいますが、これが可愛くて思わず声援を送ります。
上達してからのさえずりを期待しましょう♪
農作物が育ち始める頃に、
被害を与える遅霜が降らなくなる「八十八夜」。
稲が開花する頃に、
台風に見舞われる農作業の目安となる「二百十日」や「二百二十日」などは
全てこの【立春】から数えた日数です。
『立春大吉』
縦書きにすると左右対称、つまり表からでも裏からでも立春大吉。
招運来福を願い、厄除けになるお札で
天地自然の神氣をいただく縁起物です。
立春の日に、玄関やお部屋の入り口に
外へ向けて目線より高い位置に貼ります。
お寺や神社で購入できますが、自分で書いても良いそうです。
「立春朝絞り」「立春生菓子」「立春大吉豆腐」
など、美味しそうな物で
邪氣を祓って、身を清めて、新春をお祝いですね。
暦の上では春とはいえ、氣温の低い日もあります。
産まれたばかりの春ですので
「三寒四温」、「春一番」を体感しながら
少しずつ本格化する春を迎えましょう。
ミッションメンタリング協会認定マスター
周防千賀子
