思いは実現するって本当？

こんにちは。篠田法正です。

今日はまず、京セラ名誉会長の稲盛和夫さんの言葉を引用します。

思いは必ず実現する。

漠然と思うのではなく、

「何がなんでもこうありたい」

「必ずこうでなくてはならない」といった、

強い思いに裏打ちされた願望、夢でなければ

実現しない。

『稲盛和夫一日一言』より

一見、当たり前のことのように思えるのですが、

この言葉の深い意味を、解説します。

稲盛さんをはじめ、多くの成功者が、「思い」は実現すると言います。

例えば、ナポレオン・ヒルの本「思考は現実化する」が有名ですね。

実は、どうもそれは宇宙の原則らしいのです。

量子力学で説明しようとする人もいるくらいです。

思考のエネルギーが現実を作り出すことがあるらしいのです。

でも、私たちは普段生活している中で、それを実感することはあまりないですよね。

むしろ、自分の「思い」はほとんど実現したことがないとさえ感じます。

「棒ほど願って針ほど叶う」という言葉もあるほどです。

本当に「思い」は実現するのでしょうか？

結論から言うと、こうです。

「思い」が実現するのは宇宙の自然な流れである。

ただ、その流れを止めているブレーキもある。

そのブレーキが外れた時だけ思いが実現するのである。

ちょっと考えてみてください。

人の思いが全て実現するとしたら、どんな世界になるでしょうか？

とてもとても困ったことになります。

だって、人の思いというものは、必ずしも良い思いだけではないからです。

あなたにも覚えがあるはずです。

「ああ、今日は学校行きたくないなあ。学校なんか火事で燃えてしまえばいいのに」

「ちくしょう。あいつ腹立つなあ。消えてしまえばいいのに」

なんて、思ったことないですか？

もしも、こういった、よからぬ思いも全て実現したら、世の中、大変なことになってしまいます。

学校が燃え出したり、人が突然消えたりするのです。

だから、自然界は、ちょっと思っただけでは、その「思い」が現実化しないように、

「今のままでいいじゃないか、現状を変えないでおこう」と言うブレーキを作ったのです。

そして、無意識のうちに行動を抑制したり、最初から諦めたりするのです。

これを、潜在意識の現状維持メカニズムと言います。

例えば、あなたが起業して成功したいと言う「思い」を持ったとします。

起業セミナーに行ったり、本を読んだり、情報を集めたりします。

潜在意識は、その「思い」が、いいことなのか、悪いことなのか、区別ができません。

そして、変わらないでおこう、現状を維持しようという力が働きます。

すると、情報に振り回されているうちに、

「ああ、やっぱり自分には無理だな」と思うようになります。

無意識のうちに起業を諦めようとするのです。

この現状維持メカニズムのパワーはとても強大です。

だから、稲盛さんの言うように、漠然と思っただけでは、実現しないのです。

「何がなんでもこうありたい」、「必ずこうでなくてはならない」という強い思いがないと、現状維持メカニズムを打ち破っていくことができないのです。

逆に言うと、ブレーキを打ち破るだけの強い思いを持っていれば、

実現することの方が自然なので、あとはスルスルと願いが叶っていくことになるのです。

ポイントは、強い「思い」があるかどうかです。

そして、人は誰でも、強い「思い」を持っています。

誰でもです。

ただ、それに気づかないだけなのです。

算命学では、「思い」の強さは、持って生まれた宿命と人生経験との反応で決まると考えます。

したがって、まず自分の宿命を読みとき、人生経験を振り返っていくことで、自分の心の中にある芯の思い（コア）に気づくことができるのです。

さて、このたび、本を書きました。

自分の中にある強い思いに気づき、それに裏打ちされたミッション（自分軸）や夢を見つけ、成功に近づくヒントが得られる本です。

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では、またお会いしましょう。

篠田法正でした。