
【 雨水(うすい)】
2022年2月19日
寒さ厳しい冬に降っていた雪が雨に変わり
池の氷も解けて水になっていく時期
ほんの少し寒さがやわらぐのを感じられます。
「陽氣地上に発し雪氷解けて雨水となれば也」
暖かい陽氣になってきて雪や氷は雨水になる
本格的な“雪解”(ゆきげ)の季節です。

〜七十二候〜(しちじゅうにこう)
春夏秋冬一年間を二十四分割した二十四節気を更に三分割したのが七十二候。
季節それぞれの出来事をそのまま名前にした言の葉、約五日ごとに移ろう細やかな季節。
①初候・第四侯 2/19~2/23
土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)
冷たい雪が暖かくしっとりした春の雨に変わる頃
春の雨が冷たく締まっていた大地に潤いを与える。
柔らかくなった土の中で眠っていた生き物たちが目覚めるのももうすぐです。
②次候・第五侯 2/24~2/28
霞始靆(かすみはじめてたなびく)
野山にぼんやりと春霞がたなびく頃
春になり温度が上がると、大気中に水滴やチリが増え、
遠くの山々の景色がぼやけて幻想的な風景を演出します。
春の現象を、「霞」かすみ
秋の現象を、「霧」きり
夜の霞を、「朧」おぼろ
そして
霞(かすみ)は、たなびく
霧(きり)は、 たちのぼる
季節に合わせて、表現も変えてみる
『粋』なことをしてくれますね…
③末候・第六侯 3/1~3/4
草木萌動(そうもくめばえいずる)
新たな命が春の訪れを感じ芽生え始める頃
緑一色にすべてが芽生え、春に覆われるのはまだ先ですが、
足元や庭木の先にほんのりうすみどり色の赤ちゃんの芽があらわれると、嬉しくなりますよね。
寒い冬を乗り越えての芽吹きの始まりです。

本日【雨水】に、『ひな人形』を飾ると良縁にめぐまれると言われています。
穢れや厄を人形に移し、川や海に流す風習の“流し雛”が雛まつりのもとになったと言われています。
つまりお雛さまには厄祓いの意味があったのですね。
女の子のお節句
ひな人形で厄祓い、魔を祓う力や強い生命力を持った“桃”を飾り、女の子の健やかな成長を祈ります。
「桃の節句」や「上巳の節句(じょうしのせっく)」とも呼ばれます。
上巳の節句、三月三日に、桃の花を浮かべたお酒を飲むと、寿命が延びるとか…
薬草のヨモギの草餅、花の赤・雪の白・若草の緑の菱餅、
お米を煎り、砂糖をかけた場を清める力がある雛あられ、
二枚の貝殻が元の貝殻同士のみとしか合わない蛤のお吸い物、
彩りよいちらし寿司、
などなど、穢れを祓って無病息災を祈る女の子のお祭り、春らしく華やかにお祝いしたいですね。
さて、この時期『三寒四温』と言って、暖かい日と寒い日が交互になります。
暖かいからと薄着で油断していると、風邪をひいてしまったり体調を崩しやすい時期となります。
この期間を経て安定した春へと向かうのですね。
他に、
春一番(冬から春への移行時に、初めて吹く暖かい南寄りの強い風の事)
雨一番(北国で立春以後初めて、雪がまじらないで降る雨の事)
そして、春の花の開花を促がす「養花雨」「催花雨」という呼び名もあります。
どれも春の足音が近づいていることを伝えています。
自然界の風や雨から、次の新しい季節を感じるのは素敵なことですね。
余談ですが‥
春が近づき、平野では雪の声を聞かなくなりますが、
北国での最も遅い「終雪」は
1941年6月8日に網走で観測されたものだそうです。
6月って…もうすぐ梅雨入りですよ!
東京で一番遅い「終雪」っていつ頃だと思います⁈
2010年4月17日ですって‼︎
それ以降ですと2015年4月8日に雪の記録があるようです。
曖昧な記憶ですが、プロ野球の開幕戦が雪で中止になったこと、ありましたよね…
あっ!この記事かもしれません。
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1988年4月8日
セパ両リーグ開幕当日、3カード予定の関東地方は雪。
西武球場でのパ・リーグ開幕戦(西武ー南海)が雪のため中止。
残り2カード、巨人ーヤクルト、日本ハムーロッテ戦は
この年完成の日本初のドーム球場、東京ドームで問題なく開催された。
ーーー
東京ドームに関心があったわけでもないですし、
西武球場に行く予定もありませんでしたのに、なんで覚えているのでしょうー不思議‼︎
本題に戻って、
まだ寒い日もありますが、春めいてくる陽射しに心も体もほぐれる氣がします。
奈良時代はお花見というのは「梅」の花を鑑賞することを指したようです。
梅の花が見頃のこの時期、
静かに咲く梅のほのかな香りにほんわりと包まれてみるのもいいですね!
ミッションメンタリング協会認定マスター
周防千賀子
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一般社団法人ミッションメンタリング協会 代表理事の篠田法正です。
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