
【 春分(しゅんぶん)】
2022年3月21日
太陽が真東から昇り真西に沈む、
つまり昼と夜の長さがほぼ同じになります。
本格的な春の到来です。
たっぷりの陽射しに誘われて、心ウキウキな季節ですね。
生活の変化が多い時期でもあります。
「日天の中を行て昼夜等分の時也」
昼夜の長さがほぼ等しくなる。
実際は昼の方が少し(14分ほど)長いようです。

〜七十二候〜(しちじゅうにこう)
春夏秋冬、一年間を二十四分割した二十四節気を更に三分割したのが七十二候。
季節それぞれの出来事をそのまま名前にした言の葉、約五日ごとに移ろう細やかな季節。
①初候・第十侯 3/21~3/25
雀始巣(すずめはじめてすくう)
すずめが巣を作り始める頃
屋根の隙間や雨どいなどに巣を作る、身近な存在の小鳥。
農作物を荒らすこともあるので農地には案山子(かかし)などが据えられていましたが、
現在はどちらも見かける機会が少なくなりました。
余談ですが…
以前、あちこちで姿を見ることが多かったスズメ、
なんと半世紀前と比べて90%減ですって…⁈
もちろん、エサ場の田畑の減少もありますが、
前記のようにスズメは屋根瓦や瓦礫の下、雨どいと屋根の隙間などに、
枯れ草や小枝、草の根や木の皮そして鳥の羽などを利用して巣を作ります。
最近の住宅(特に都会)は以前の木造住宅と違い、スズメが巣を作れる隙間や穴がないんだそうです。
確かにコンクリートのマンションやスレート屋根やサイディングの壁には隙間がないですものね。
防犯や快適さを求めた結果の自然界への影響ですね…
すずめはイネが大好きですので、農家ではカカシを備え付け『鳥追い』を行っていましたが、
繁殖期には虫を捕食して害虫駆除や雑草の種子を食べることから、害鳥なだけではないようです。
スズメが減るということは、農作物の害虫は増えるので凶作⁈
そして何故か、スズメの減少と合わせるようにハシブトガラスは急激に増加しているようです。
②次候・第十一侯 3/26~3/30
桜始開(さくらはじめてひらく)
桜前線が北上して各地で桜の開花宣言される頃
今も昔も、春といえば桜。
桜は春の象徴ですよね。
日本中で誰もが咲くのを待ちわびる花。
別れと出会いの季節ですので、思い出を彩ってくれます。
生まれ育った故郷や、住んでいるところの開花時期が氣になりますよね。
その昔、農家の方々は桜をみて、豊作を祈り、
貴族の方々はうたげを開き、花の美しさを愛でていました。
のちに自然を讃え心を豊かにする「開運行事」の“お花見”となったようです。
桜とは…
『サ・クラ』=『沙・坐』
つまり神様の座っている木。
やはりお花見に出かけたくなりますね。
舞ってきた花びらが、バッグや服に付いたら、神様からの嬉しい幸運のお裾分けです♪
手で払わずにお持ち帰りくださいね。
余談ですが…
日本の「名木」といわれる三大桜のご紹介!
・三春滝桜(福島県三春町)
滝のように枝を大きく垂らした鮮やかなベニシダレザクラ。
「三春」は、梅、桃、桜、の花が一斉に咲き誇るから名付けられた。
・山高神代桜(山梨県北杜市)
樹齢2000年日本最古、最大級のエドヒガンザクラ。
南アルプス背景に薄紅色の桜と黄色の水仙のコントラストが美しい。
・根尾谷淡墨桜(岐阜県本巣市)
四方に25mの枝を伸ばす巨木で蕾から散り際までに、淡いピンク→白→薄墨と花の色を変えるエドヒガンザクラ
③末侯・第十ニ侯 3/31~4/4
雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)
春の訪れと共に雷が鳴りはじめる頃
冬の間、鳴りをひそめていた雷が聞こえ始めます。
寒冷前線の通過などによって起こる春の雷は、
雪や雹(ヒョウ)を降らせて作物に被害を与えることもあり、
春浅き時期の不安定なお天気が続きます。

本日【春分の日】は、春のお彼岸の「中日」(ちゅうにち)
ご先祖様にお彼岸団子や牡丹餅をお供えしたり、
お線香とお花でお墓参りに行かれたりする方も多いと思います。
悟りの世界、生死を超えた理想の世界「彼岸」ひがん
現世の私達が暮らしている迷いの世界「此岸」しがん
そして太陽が真東から昇るこの日、太陽は真西に沈む…
つまり西の彼方の極楽浄土とつながりやすい日。
ご先祖さまとも近づける日。
感謝の氣持ちをお伝えして、ご冥福をお祈りしましょう。
春のお彼岸は、牡丹餅
秋のお彼岸は、お萩
材料も用途も同じなのに、季節によって名前と形状が異なる…
春はこし餡で、牡丹の花のようにちょっと大きめ。
秋は粒あんで、小さな萩の花に似せて小ぶり。
ご先祖さまを敬う心、自然界に寄り添い季節を意識する感性、現在の私達も見習いたいですね。
あっ‼︎
決してお墓参りに行くことだけがご先祖さまへのご供養だと言ってるわけではありません…
遠く離れていてお墓参りできなくても、
ご先祖さまやお亡くなりになった方々を想い、感謝の氣持ち、元気な事を報告することが
最高のご供養なのではないでしょうか。
きっと手をあわせて想うだけで伝わるものがあるような氣がします。
これから“旬”を迎えるアスパラガス。
古代ギリシャ語に由来、「裂ける」という意味の単語『アスパラゴス』が元のようです。
オランダから江戸時代に日本に伝わって来たので、
オランダキジカクシ・オランダウド・マツバウドなどの別名があります。
「キジカクシ」という植物は、アスパラガスと同じユリ科で、
枝が繁ると藪状になり、その中にキジが隠れていることからそう呼ばれるようになったそうです。
そんな和名のオランダキジカクシ=アスパラガス、
輸入当時は観賞用で、食用になったのは明治時代だそうです。
アスパラガスは、栄養的にも優れていて、各種ビタミンやカルシウム、カリウム、食物繊維のほか
アスパラガスに含まれるオリゴ糖には、腸内善玉菌を効率よく増やす働き、
アスパラガスから発見された、アスパラギン酸は新陳代謝を高める働き
穂先に含まれるルチンは血圧を安定させて動脈硬化を予防する効果
などの効能があります。
茹でても炒めても焼いても揚げても美味しくいただけますので、これからの食卓にオススメです。
“暑さ寒さも彼岸まで”という言葉があるように、季節の変わり目を実感できる頃。
クーラーやヒーターのお世話にならない、スイッチオフの貴重な期間。
ココロとカラダに最も優しく過ごしやすい時期を楽しみましょう。
ミッションメンタリング協会認定マスター
周防千賀子

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