
2022年4月5日【 清明(せいめい)】
春の暖かな日差しの中、
まさに天地万物が清らかな明るさに輝いている『清明』
すべてが生き生き輝いている…って素敵ですね!
「万物発して清浄明潔なれば、この芽は何の草と知れる也」
すべての草木が芽吹いて、
「清浄明潔」…空気が澄んで、
陽の光は万物を照らし、
全てがはっきり明るく鮮やかに見えて、
いっせいに芽吹いた草花の名前も明らかになる時期。
晴れ渡った空に、キラキラとした活気溢れる草花…
清々しいフレッシュな季節の香りを感じられる時期ですね。
沖縄では「シーミー」と呼ばれる清明祭が行われます。
ご先祖さまのお墓に親戚が集まり、お掃除をしてお供えをした後、お墓の前で宴会をするそうです。
きっとご先祖さまも一緒に楽しんでいるのでしょうね…
お墓の前にそのためのスペースをとっているという事ですよね。素晴らしいですね。

〜七十二候〜(しちじゅうにこう)
春夏秋冬、一年間を二十四分割した二十四節気を更に三分割したのが七十二候。
季節それぞれの出来事をそのまま名前にした言の葉、約五日ごとに移ろう細やかな季節。
①初侯・第十三侯4/5~4/9 玄鳥至(ツバメきたる)
冬を南の島で過ごしていたツバメが飛来してくる頃
夏鳥として日本に渡ってくるツバメは、冬には南方へ去るので、
本格的な春と農耕シーズンの始まりを象徴しています。
私達の身近なところに巣を作るのは、カラスやヘビなど天敵から逃れる為ですが、
空中で虫を捕えるので田畑の作物は荒らしませんので、親しみと共に大切に扱われてきた鳥だそうです。
スマートにかっこよく飛んでいると思っていたら、間違えて屋内に入ってひと回り、
何事もなかったようにスマートに飛び去るって…
思わず微笑んでしまいます。
昔、『常世の国』(とこよのくに)から飛来するという伝説もあったようです。
*常世の国とは、古代日本で信仰された海の彼方にあるとされる異世界。
一種の理想郷とされ永久不変や不老不死などと結び付けられた。
日本神話の他界観を表わす代表的な概念。
②次侯・第十四侯4/10~414
鴻雁北(コウガンかえる)
冬の間を日本で過ごした雁が北国に帰っていく頃
ツバメと入れ替わりですね。
春夏をシベリアなど北半球で子供を産んで、秋になると日本へやってきます。
季節の訪れとともにその姿を現す「侯鳥」(こうちょう)。
群れで生活して、連なって飛んでいる姿が見られますよね。
雁という字、“カリ”とも読み「鴈」とも書くのは
“カリカリ”という鳴き声が由来だそうです。
③末侯・第十五侯4/15〜4/19
虹始見(にじはじめてあらわる)
春が深まると、空気が潤うため綺麗な虹が見られる頃。
雨上がりに虹が見れるのはこの頃からなのですね。
世界中でさまざまな神話と結び付けられてきた虹、
空にかかる大きな蛇とみたてた事から、虹は虫編だとか…
夕立の後の虹は本当に綺麗ですよね。

余談ですが…
ツバメは、気温に関係なく日照時間の長さを感知して渡りを開始するんだそうです。
それで、七十二候に
春の【玄鳥至】と
秋の【玄鳥去】が
季節のめやすになっているのですね。
東南アジアやオーストラリアから数千キロを飛んで元の巣に戻ってくるツバメは、
雁と違って群れではなく、一羽づつ、海面すれすれをまるで海の上を走るように飛んでくるそうです。
何と平均速度50~60キロですって!
毎年ほぼ同じ時期に飛び立つので、
太陽の位置で目的地方向を定めて飛行して
目的地付近では、見覚えのある山や川の地形を確認しながら元の巣へと辿り着くとの事…
自然界との信頼ある関係性、良いですね。
そしてこの時期、なんといっても『筍』ですよね。
竹の地下茎から出る幼茎がタケノコ、先端が少しだけ地表に現れる頃に掘り出します。
鮮度が命の食材で、掘り立ては生でも食べられますが、
時間が経つにつれ味も落ちて堅くなりますので
購入後はなるべく早く、アク抜きの灰や米ぬかと共に下茹でしておきましょう。
食物繊維やタンパク質、カリウムなど栄養も豊富な筍、
ずっしりして穂先は開いていない黄色、
根元はイボが少なく赤い斑点が少ないものがいいそうです。
何重にも重なった皮には
キツネやイノシシなどの動物に食べられないよう“筍” を守っていて、
背が伸びるにつれて皮は一枚一枚、自然と剥がれ落ちて、
全て落ちると“竹” になる…
筍は脱皮しながら竹になるのですね。
孟宗竹以外にも、真竹・根曲がり竹・寒山竹など、今から初夏まで楽しめるようです。
この時期にしか味わえない、あのえぐみや香り。
先端の姫皮…酢の物やお吸い物の具
穂先…煮物やあえもの
中心部…煮物や炒め物や天ぷら
根元…小さめカットで煮物や炊き込みご飯
部位により使い分けてお楽しみください。
桜前線が北上して、すべての草木が花を咲かせ
空気は澄みわたり、キラキラした活気あふれる時期。
美しく咲いていた桜も春の嵐で舞い散り
柔らかな陽射しに微笑んでいた花たちも枯れていき
待ち望んでいた風景はあっという間に過ぎ去ってしまう。
はかなさを感じちょっと寂しくなっても
明日の開花の種はしっかりと繋がれている。
何もない穏やかな春の日
でも今日は今日だけ…
ありきたりな言葉でも“今”を大切に、丁寧に過ごしたいですね。
「清明風」と呼ばれる春の到来の風が届いたら、
フレッシュな香りに包まれる緑の小径を散策してみましょう!
4月17日は復活祭(イースター)
「春分の日の後の、最初の満月の次の日曜日」
ミッションメンタリング協会認定マスター
周防千賀子

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