
2022年11月7日【立冬(りっとう)】
秋の『土用』も明けて、本日から【立冬】
冬の節気に入ります。
冬の気配が感じられる頃で、北国からは初雪の便りも届き
日差しは弱くなり、木枯らしが吹き始め木々の葉を落としていきます。
「冬の氣立ち初めていよいよ冷ゆれば也」
冬の兆しを感じ寒くなっていく時期
徐々に冬らしい冷え込みになり、冬枯れの様子が目立ってきます。
〜七十二候〜(しちじゅうにこう)
春夏秋冬、一年間を二十四分割した二十四節気を更に三分割したのが七十二候。
季節それぞれの出来事をそのまま名前にした言の葉、約五日ごとに移ろう細やかな季節。
①初候11/7~11/11 山茶始開(つばきはじめてひらく)
「つばき」と読んでいますが『山茶花』(さざんか)が咲く頃
「つばき」は品種により冬から春にかけて開花していきます。
初冬のこの頃に開花するのは『さざんか』だそうです。
色がなくなった景色のなか、鮮やかな山茶花に魅了されますね。
余談ですが…
椿(ツバキ)と山茶花(サザンカ)の違い
【椿(ツバキ)】歴史の古い日本を代表する花木
万葉集の記述や縄文時代の遺跡からも種が発見されているそうです。
茶花として好まれ種からの油(椿油)も有名ですよね。
開花:11月~3月 筒状で立体的厚みがある。葉のギザギザは浅い。
散り方:花首から花そのままで落ちる。「首が落ちる」と武士たちには嫌われていたみたいですよ。
【山茶花(サザンカ)】ツバキ科の常緑低木で、ツバキと似ている庭木
耐寒性が強く、日向から半日影まで植え付け可能だそうです。
開花:10月~12月 平開きで平面的薄い。葉のギザギザは深い。
散り方:花びらが一枚づつハラハラと散る。
ツバキよりも小ぶりですが、香りがあまりないツバキと違ってほのかに香るようです。
童謡の「たきび」に登場するお花ですね。
♬サザンカ サザンカ咲いたみち 焚き火だ 焚き火だ落ち葉たき~♬
②次候11/12~11/16 地始凍(ちはじめてこおる)
張りつめた冷氣のなか、大地が凍り始める頃
夜間の冷え込みも厳しく、冬であることを肌で感じられる時節です。
「海凍る」「川凍る」「滝凍る」「月凍る」など、『こおる』という言葉が多くなります。
聞いただけでお背中ブルブルって震えそうですね。
③末候11/17~11/21 金盞香(きんせんかさく)
「キンセンカ」が咲き始める頃
金盞花とありますが「水仙」のことですって。
水仙の花の黄色いところを黄金の杯『金盞(きんせん)』
まわりを囲む白い花弁を銀の台『銀台(ぎんだい)』にたとえて
「金盞銀台」と呼び慣わしたことによるそうです。
11月に入ると「亥の子餅(いのこもち)」の日がやってきます。
今年の『亥の月(最初の)亥の日 亥の刻』は、11月6日。
(あらっ!ゴメンナサイ(≧∀≦)昨日でしたね…)
亥の刻は、22:00頃(21:00~23:00)ですので
いつも “亥の子餅” をいただくにはちょっと遅いと思いつつ…
無病息災や子孫繁栄祈願が込められているのです。
※亥の子餅とは
源氏物語にも登場する「亥の子餅」
ウリ坊の形をしているのもありますが
中の餡を包むお餅の皮に雑穀が入っているのが特徴です。
昨日 “亥の子餅” を召し上がった方(亥の刻でなくても)いらっしゃいますでしょうか⁈
昔から「亥の子の日」に火を入れると火事にならない、といわれており
「こたつ開き」をする習わしがあるそうです。
茶の湯の世界でも、この日に『炉開き』をします。
お菓子は「亥の子餅」のようですよ。
陰陽五行説で「亥」は「火」を制する「水」にあたるため
亥の月、亥の日から火を使い始めると火事にならないと言われているのです。
11月はもうひとつ「酉の市」
毎年11月の酉の日に行われる「酉の市」は、鷲や鳥にちなんだ寺社を中心として行われる恒例行事。
縁起物を買い、商売繁盛と来年の幸福を祈願する江戸時代から続く伝統的なお祭りです。
今年は3回!【2022年の開催日程】
一の酉:11月4日(金)
二の酉:11月16日(水)
三の酉:11月28日(月)
『酉の市』の頃になると、年の終わりの近づきと冬の訪れを覚悟させられます。
三の酉まである年は火事が多くなるとか…
乾燥する時期でもありますので
火の取り扱いには充分ご注意くださいませ!!
ミッションメンタリング協会認定マスター
周防千賀子
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