Chikakoハッピーコラム 季節を表わす二十四節氣【雨水】

2023年2月19(~3月5日)
【雨水(うすい

降る雪が雨に変わり
雪や氷も解けてくる

 

今冬の雪やみぞれが降るのもそろそろ最後

厳しい寒さは次第に和らいできます。

(北国や標高の高い地域では、まだまだ冬は続きます…)

 

「陽氣地上に発し雪氷解けて雨水となれば也」

 

暖かい陽氣になってきて、雪や氷は雨水になる。

本格的な『雪解(ゆきげ)』の季節です。

〜七十二候〜(しちじゅうにこう)

春夏秋冬、一年間を二十四分割した二十四節気を更に三分割したのが七十二候。
⁡季節それぞれの出来事をそのまま名前にした言の葉、約五日ごとに移ろう細やかな季節。

①初候・第四侯 2/19〜2/23
土脉潤起(つちのしょううるおいおこる

冷たい雪が暖かくしっとりした春の雨に変わる頃

 

春の雨が、冷たく締まっていた大地に温かみを注ぎ、潤いを与える。

柔らかくなった土の中で、眠っていた生き物たちが目覚めるのも、もうすぐです。

 

②次候・第五侯 2/24〜2/28
霞始靆(かすみはじめてたなびく)

野山にぼんやりと春霞(はるかすみ)がたなびく頃

 

太陽と暖かな風が氷を溶かして、空気中に水滴を多く含んだ蒸気が広がってきます。

春ならではの山々の景色や街並みが、薄らぼやけて見え隠れする幻想的な風景を演出します。

 

春の現象を「霞」かすみ
秋の現象を「霧」きり
夜の霞を「朧」おぼろ

そして

霞は “たなびく”
霧は “たちのぼる”

 

季節に合わせて表現も変えるって、なんかステキですよね。

 

③末候・第六侯 3/1〜3/5
草木萌動(そうもくめばえいずる)

新たな命が春の訪れを感じ芽生え始める頃

 

緑一色にすべてが芽生え、春に覆われるのはまだ先ですが、

足元や庭木の先にほんのりうすみどり色の赤ちゃんの芽を見つけると嬉しくなりますよね。

さぁ!寒い冬を乗り越えての芽吹きの始まりです!!

「水温む」という言葉もありますものね。

 

 

本日【雨水】に、『ひな人形』を飾ると良縁にめぐまれると言われています。

 

穢れや厄を人形に移し、川や海に流す風習の『流し雛』が、雛まつりのもとになったと言われています。

つまり、お雛さまには厄祓いの意味があったのですね。

 

「上巳(じょうし)のお節句」

 

・二枚の貝殻が対だった貝同士としか合わさらない『ハマグリ』

・薬草でもある『よもぎ』

・お花の赤・雪の白・そして若草の緑を、成長や繁栄のシンボルである植物の“菱”(ひし)に例えた『菱餅』

・お米を煎りお砂糖をまぶし場を清める『雛あられ』

・エビ・レンコン・豆など色とりどりの華やかな『ちらし寿司』

 

病や厄災を寄せつけない不老長寿の『仙木』といわれる、

強い生命力を持った『桃』の花と共に、

女の子の健やかな成長と、無病息災・豊かな人生への願いを込めます。

 

三月三日は、『上巳の節句』というより「桃の節句」や「お雛祭り」のほうが耳慣れていますよね。

春に相応しく華やかにお祝いしましょう♪

 


そういえば、

果物の桃を食べると痒くなる

という方は、特にこの時期に桃の枝や花に触れておくといいそうですよ。

 

 

ちょっと大人向きに…日本酒好きな方

獺祭(ダッサイ)』という銘柄はご存知でしょうか?

 

山口の銘酒として知られているようですが、

その語源は本日の「雨水」初侯の別の言葉「獺 魚を祭る(カワウソ うおをまつる)」

から、きているそうです。

 

この時期、カワウソが次々に捕らえた魚を川岸に並べている様子が、

ご先祖様へのお供え物をして

まるでお祭りをしているかのように見えることから

「獺祭魚」という言葉が生まれたようです。

 

そこから日本酒の『獺祭』は名付けられたのですね。

ご興味あればお試しくださいませ。

 

 

まだ寒い日もあるでしょうが、

柔らかな陽射しのもと、固まっていた身体も緩んできますね。

春と共に素敵なご縁に巡り会えますように…

 

ミッションメンタリング協会認定マスター
周防千賀子

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