【立夏】2023年5月6日(~5月20日)
「春の土用」明けて・・・立夏
夏の気配が立ちあらわれてくる時期
夏のはじまり・・・夏が立つ
“夏”と言っても
まだこの時期は爽やかな青空と新緑
空気も清らかで、一年で最も過ごしやすい季節ですよね。
夏のたつがゆへ也
夏の兆しが見え始めてくる頃
春の柔らかな空気から光眩しい夏へと移り変わります。
〜七十二候〜
春夏秋冬、一年間を二十四分割した二十四節気を更に三分割したのが七十二候。
季節それぞれの出来事をそのまま名前にした言の葉、約五日ごとに移ろう細やかな季節。
蛙始鳴(かわずはじめてなく)
春先に目覚めた蛙が元気に活動開始する頃
冬眠から醒めているはずのカエル…
これまで静かだったカエルがようやく鳴き始めます。
田んぼや野原で賑やかな合唱も聞こえて来る時期。
カエルと雨はセットのようなイメージですよね。
カエルって全呼吸量の30~50%が皮膚呼吸なのですって!
アマガエルの皮膚はとても薄く、天候の変化に敏感で、雨の前に高くなる湿度や下がりはじめる気圧をキャッチして活動的になり鳴くことが多いそうです。
それで「カエルが鳴くと雨」とか「雨鳴き」と言われるのですね。
蚯蚓出(みみずいずる)
土の中で眠っていた蚯蚓(みみず)が地上に出て来る頃
虫達の目覚めは春の【啓蟄】(3月初め頃)だと思っていましたが、マイペースなお寝坊さんもいるのですね。
“目見えず(めみえず)” からミミズとなったそうです。
土を肥やし豊かにしてくれる影の立役者、土壌の豊かさを象徴する存在のミミズ。
日本では田畑を耕す最も小さな『自然の鍬(くわ)』英語では『Earthworm』
土を掘ると現れるミミズ…
一瞬固まってから急いで逃げるのは、ちょっと寝ぼけているのかも…ですね。
竹笋生(たけのこしょうず)
筍が土から頭を出してくる頃
えっ⁈ これから⁇ タケノコ? と思われるでしょうが、タケノコは種類によって収穫時期が異なるのです。
春先の「孟宗竹」から「真竹」「根曲がり竹」「月山竹」・・・などなど
様々なタケノコを6月頃まで楽しめるのは嬉しいですね。
採りたての香りと食感は格別ですものね。
タケかんむりにシュンと書く『筍』
「旬」とは10日間を指し、
タケノコも10日間ほどで「竹」になってしまう、という事実に由来してるそうです。
また、「筍医者」という言葉ご存知でしょうか⁇
未熟で技術がない若い医者を指しての表現だそうです。
「薮医者」にもなれていないという事⁈ですかね。
昨日は五節句のひとつ 五月五日「端午の節句」でしたね。
節句は、
奇数(陽)が重なり
偶数(陰)に転じる不吉な日となるので
厄祓いする日と捉えられています。
端午は月の初めの午(うま)の日。
五月は『午』の月ですし、午が五と同じ発音なので数字が重なる五月五日に定着したようです。
〈鯉のぼりは立身出世〉
「五色の吹き流し」はもちろん木・火・土・金・水 の五行の色
木→青
火→赤
土→黄
金→白
水→黒
この五色は全ての根源と考えられています。
〈柏餅は家系存続〉
柏の葉は冬に葉が落ちることなく、春の新芽が出るまで枝についているので『子孫繁栄・家系存続』の意味があります。
そして葉で包むことで殺菌作用になり、子の健康を祈る母の思いも含まれます。
〈菖蒲湯は邪気祓い〉
刀剣のような葉に強い香りがあり、水剣草との別名もある「菖蒲」。
そして「午(うま)」は、陰陽五行で『火』を表わすため、水辺の菖蒲を屋根に置いて“火災除け”のおまじないにもしていたようです。
菖蒲湯で邪氣を祓って身を清めるだけでなく、更に疲労回復や冷え性にも効果的があるのですって!
美味しい粽(ちまき)や柏餅を食べて、爽やかな香りの菖蒲湯に入ることで邪氣を祓えるなんて…
いいことづくしですね。
そして
5月の第2日曜日は「母の日」です。(今年は5/14)
母の日といえばカーネーション。
アメリカで、ある女性が、母親の命日に教会でカーネーションを配った事が発端のようです。
子どもの健やかな成長を祈ったり、母への感謝を表したりする日が設けられている今月・・・
身近な方に対してほど、自分の意見を押し付けたり、わがまま言ったり
身勝手になりがち…でも本当は、最も大切にしたいお相手なのですよね。
風薫る季節
晴天の日も多く
新緑の木々の香りに誘われて、散策が心地よい季節ですが
眩しい陽射しと紫外線にはお氣をつけくださいね!
ミッションメンタリング協会
認定マスター
周防千賀子