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季節を表わす二十四節氣【寒露】

⁡⁡【寒露】2024年10月8日(~10/22)

やっと暑さも和らぎ

秋の澄み切った空と爽やかな空気で

猛暑の夏とお別れして心地よい涼しさに浸っていましたが

 

節氣には「寒」の文字

気温が下がり朝夕はひんやり肌寒くなりますね。

 

野草や草花に宿る冷たい露

朝晩の冷え込みにより山々が色づき始めます。

陰寒の氣に合って
露結が凝らんとすればなり

露が冷気によって凍えそうになり

秋の陰氣が深みを増していき

静かに美しさを演出します。

〜七十二候〜

春夏秋冬、一年間を二十四分割した二十四節気を更に三分割したのが七十二候。
⁡季節それぞれの出来事をそのまま名前にした言の葉、約五日ごとに移ろう細やかな季節。

①初侯・第四十九侯 10/8~10/12

鴻雁来(こうがんきたる)

雁が北から渡って来る頃

【清明(せいめい)】の次侯「鴻雁北(こうがんかえる)と対で

ツバメなどの夏鳥が南へと帰るのと交代に雁がやってきます。

 

遠くシベリア、カムチャッカから海を越えてやってきた雁は、

日本で越冬して春の訪れと共に北へと帰っていく『冬鳥』

 

初めて訪れる雁を「初雁(はつかり)

この頃吹く北風を「雁渡し(かりわたし)

と言うそうです。

②次侯・第五十侯 10/13~10/17

菊花開(きくのはなひらく)

菊の花が咲き始める頃

菊の花が見頃を迎えると、

各地で菊まつりや品評会、菊人形の展示が開かれます。

 

奈良時代に「薬草」として中国から伝わりましたが、

最も親しまれている日本を代表するお花ですよね。

 

春は「桜」
秋といえば「菊」 

と、どなたでもご存知な身近なお花。

 

後鳥羽上皇以来、皇室の家紋は『菊』ですしね。

 

 

不老長寿の薬効がある『菊』をお酒に浸したり(菊花酒)

お風呂に入れたり(菊風呂)しての楽しみ方もあるようです。

 

菊の花びらを乾かして枕に入れた『菊枕』眠ると、

恋する人が夢にあらわれるという言い伝え…

 

そんなロマンチックなお花でもあり、

お別れの時には、このお花に囲まれて旅立ちますし

考えてみると、なんかちょっと不思議な美しいお花ですね。

 

晴れわたる青空は「菊晴れ」ですって!

③末侯・第五十一侯 10/17~10/22

蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)

キリギリスが戸口で鳴く頃。

キリギリスとありますが、

この候で登場のキリギリスは「ツヅレサセコオロギ」だと言われています。

昔はコオロギのことをキリギリスと呼んでいたので、

この「蟋蟀」はコオロギなど鳴く虫の総称のようです。

 

鈴のような音色を聞きながら秋の夜長を楽しむ…

 

ゆったりと静かに流れる時とともに、徐々に弱くなる虫の音に、

来年までお別れの寂しさを感じます。

 

中国最古の詩集とされる『詩経』(紀元前12~6世紀)の中で、

「七月は野に在り、 八月は軒下に在り、 九月は戸口に在り、

 十月になると蟋蟀たちは我が床の中に入り込む」

という言葉があるそうです。

 

冷え込みが増すにつれて、あたたかい場所を探して移動し

家の中にも入りこむコオロギの習性。

昔から変わらず、人間にとって身近な存在なのですね。

そしてこの時期は「伊勢神宮神嘗祭(いせじんぐうかんなめさい)

 

“収穫に感謝し新穀を奉る神宮至高の神事”

最も重要なお祭りで、

その年に収穫された新穀を最初に「天照大御神」に捧げて、

御恵みに感謝するお祭りです。

 

御装束・祭具も一新されます。

 

外宮(豊受大神宮)では、15日午後10時と16日午前2時、

内宮(皇大神宮)では、16日午後10時と17日午前2時に

『由貴大御饌の儀』(ゆきのおおみけのぎ)の儀が行われます。

 

神宮の神田で清浄に栽培された新穀の御飯・御餅・御神酒、

そして海や山の幸がお供えされます。

 

17日正午に、天皇陛下より、

神様へのお供えである「幣帛(へいはく)」が奉納されて

秋の実りに感謝を申し上げ、

皇室の弥栄、五穀の豊穣、国家の隆盛、国民の平和を祈願します。

 

昔はこの行事が行われるまで、新米を口にしない方もいらしたようです。

 

その後25日まで、伊勢神宮の百二十五社全ての神社で「神嘗祭」が行われるそうです。

 

 

余談ですが…

「五穀豊穣」の五穀とは、

  • (こめ)
  • (むぎ)
  • (あわ)
  • (きび)〈稗(ひえ)
  • (まめ)

 

全てが日本人の食生活を支えてきた穀物で、

近年そのミネラルや食物繊維が注目されて

「十穀米」や「十五穀米」としてお米に混ぜて味わったり、

和菓子屋さんでは美味しい「粟もち」や「黍だんご」などが並んだりしてますよね。

 

 

最も親しまれている「お米」

稲は『いのちのね』=いね

 

意外と知られていないのが「ごはん」の栄養。

炭水化物ばかりだとお思いかもしれませんが

  • タンパク質=牛乳コップ半分くらい
  • 食物繊維=セロリ3分の1
  • ビタミンB1=キャベツ葉1〜2枚
  • 鉄分=ほうれん草葉1〜2枚

そして、マグネシウムや亜鉛などのミネラルや

他のビタミンも含まれているんですって…

 

“お米”だけでこれだけの栄養バランス、素晴らしいですね。

 

ぴかぴかに輝く炊きたての新米のやさしい甘みを、ぜひ味わってみてください。

ーこれだけでご馳走です。

そして、10月15日が「十三夜」です。

 

先月9月17日の「中秋の名月」も美しかったですね。

先月の十五夜にお月見をなさった方は、「片見月」になりませんよう、

是非この日もお月さまに魅了されてくださいませ。

 

他に並ぶものがない程美しく

⁡満月のように完全ではない故の美しさ

 

そんな月を愛でる日本人の感性は素敵ですね。

夏を終えて静かに張り詰めた空気感の秋の夜。

澄み切った夜空に美しい『無双月』って趣きがありますよね。

 

…というか

『花鳥風月』の魅力に氣づけるまで、

年歳を重ねられてきたことに心からの感謝です。

ミッションメンタリング協会
認定マスター
周防千賀子

\YouTubeチャンネル始めました!/

https://www.youtube.com/@DrHosei

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