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季節を表わす二十四節氣【寒露】

今年は残暑の時期に

たて続いて訪れた台風の影響や秋雨前線で雨の多い9月でしたが

 

10月(神無月)に入り

やっと雨も降り飽きたようで

秋の澄み切った空と爽やかな空気に包まれる

 

と思いましたが

秋晴れはまだ続きませんね…

 

日向の陽射しは強くても

日陰の心地よい涼しさは秋ならではなのですが

 

節気には“寒”の文字

 

気温が下がり朝夕はひんやり肌寒くなってきます

徐々に秋も深まり「晩秋」へと移り変わっていきます

⁡【寒露】2026年10月8日(〜10/23)

野草や草花に宿る冷たい露

 

標高の高い地域では

朝晩の冷え込みにより山々が色づき始めます

陰寒の氣に合って
露結が凝らんとすればなり

露が冷気によって凍えそうになり

秋の陰氣が増して

秋の終わりの美しさを静かに演出します

〜七十二候〜

春夏秋冬、一年間を二十四分割した二十四節気を更に三分割したのが七十二候。
⁡季節それぞれの出来事をそのまま名前にした言の葉、約五日ごとに移ろう細やかな季節。

①初侯・第49候 10/8〜10/13

鴻雁来
こうがんきたる

雁が北から渡って来る頃

ツバメなどの夏鳥が南へと帰るのと交代に雁がやってきます

 

遠くシベリア、カムチャッカから海を越えてやってきた雁は

日本で越冬して

春の訪れと共に北へと帰っていく“冬鳥”

 

隊列を組んで空高く飛ぶ美しい姿は

様々な文学作品や絵画にも取り上げられています

 

「雁」は総称で

特定の鳥を指してはいないんですって…

 

そして日本では9種類の雁が確認されていますが

その90%は「マガン」だそうです

 

数の減少により現在では「保護鳥」だそうです

 

 

初めて訪れる雁を「初雁(はつかり)」と言いましたが

この頃吹く北風を「雁渡し(かりわたし)」と言うそうです

 

【晴明】の次侯(4/8〜) 「鴻雁北」と対になります

②次侯・第50候 10/14〜10/18

菊花開
きくのはなひらく

⁡菊の花が咲き始める頃

菊の花が見頃を迎えると

各地で菊まつりや品評会、菊人形の展示が開かれます

 

奈良時代に薬草として中国から伝わりましたが

最も親しまれている日本を代表するお花ですよね

 

春は「桜」

秋といえば「菊」 

と、どなたでもご存知な身近でお手入れしやすい菊の花

 

後鳥羽上皇以来、皇室の家紋は「菊」ですしね

パスポートの表紙にも使われている高貴なお花

 

不老長寿の薬効がある「菊」を

お酒に浸したり(菊花酒)

⁡お風呂に入れたり(菊風呂)しての楽しみ方もあるようです

 

乾燥させた菊の花を枕に入れた“菊枕”で眠ると

恋する人が夢にあらわれるという言い伝え…

 

そんなロマンチックなお花でもあり

長寿や無病息災を象徴する縁起の良い『吉祥の花』とされている菊の花です

 

晴れわたる青空は「菊晴れ」ですって

③末侯・第51候 10/19〜10/23

蟋蟀在戸
きりぎりすとにあり

⁡⁡⁡キリギリスが戸口で鳴く頃

キリギリスとありますが

この候で登場のキリギリスは「ツヅレサセコオロギ」だと言われています

 

この「蟋蟀」はコオロギを指しますが

昔の日本ではコオロギを含めた秋に鳴く虫全般をキリギリスと呼んでいたそうです

 

鈴のような音色を聞きながら秋の夜長を楽しむ…

ゆったりと静かに流れる時とともに

徐々に弱くなる虫の音に来年までお別れの寂しさを感じます

 

 

中国最古の詩集とされる「詩経」(紀元前12〜6世紀)の中で

「七月は野に在り、
八月は軒下に在り、
九月は戸口に在り、
十月になると蟋蟀たちは我が床の中に入り込む」

という言葉があるそうです

 

冷え込みが増すにつれてあたたかい場所を探して移動

家の中にも入りこむコオロギの習性

 

昔から変わらず人間にとって身近な存在なのですね

そして、この時期(10月15日〜17日)は

伊勢神宮神嘗祭(いせじんぐうかんなめさい)

 

“収穫に感謝し新穀を奉る神宮至高の神事”

 

最も重要なお祭りで

その年に収穫された新穀を最初に天照大御神に捧げて

御恵みに感謝するお祭りです

 

御装束・祭具も一新されます

 

外宮(豊受大神宮)では15日〜16日

内宮(皇大神宮)では16日〜17日

「由貴大御饌の儀(ゆきのおおみけのぎ)」の儀が行われます

 

神宮の神田で清浄に栽培された新穀の御飯・御餅・御神酒

そして海や山の幸がお供えされます

 

秋の実りに感謝を申し上げ

皇室の弥栄/五穀の豊穣/国家の隆盛/国民の平和

を祈願します

 

昔はこの行事が行われるまで

新米を口にしない方もいらしたようです

 

その後25日まで

伊勢神宮の百二十五社全ての神社で「神嘗祭」が行われるそうです

日本人に最も親しまれている「お米」

稲は『いのちのね』=いね

 

意外と知られていないのがごはんの栄養

 

炭水化物ばかりだとお思いかもしれませんが

  • タンパク質=牛乳コップ半分くらい
  • 食物繊維=セロリ3分の1
  • ビタミンB1=キャベツ葉1〜2枚
  • 鉄分=ほうれん草葉1〜2枚

そして、マグネシウムや亜鉛などのミネラルや

他のビタミンも含まれているんですって…

 

“お米”だけでこれだけの栄養バランス、素晴らしいですね

 

 

ぴかぴかに輝く炊きたての新米のやさしい甘みを

ぜひ味わってみてください

ーこれだけでご馳走です

そして10月23日が「十三夜」です

 

先月9月25日の“中秋の名月”

時々雲に隠れながらも美しい姿を見せてくれました

 

先月の十五夜にお月見をなさった方は

「片見月」になりませんよう

是非この日もお月さまにも魅了されてくださいませ

 

 

他に並ぶものがない程美しく

満月のように完全ではない…それゆえの美しさ

 

そんな月を愛でる日本人の感性は素敵ですね

 

「侘び寂び」の精神も哀しみばかりでなく

讃える美しさや豊かさを含めた

日本独自の“趣“を感じる素敵な心ですよね

夏を終えて静かに張り詰めた空気感の秋の夜

 

澄み切った夜空に

月も星もひときわ美しく輝いて見えます

 

夏の大三角や冬のダイヤモンドのような

派手に目立つ明るい星は少ない分、

静かに落ち着いて見える秋の夜空

 

「秋星」とか「秋の1つ星」と言われる

秋の南の空に唯一明るく輝く一等星を見上げながら

アナタは何を思うのでしょうね…

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