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季節を表わす二十四節氣【秋分】

太陽が真東から出て真西に入る

 

春分と同じように、

昼と夜の長さがほぼ等しくなります

(ちょっと昼間の方が長いんですけどね

⁡【秋分】 2026年9月23日(〜10/8)

“秋の日は釣瓶(つるべ)落とし”

といわれるように

綺麗な夕焼けからあっという間に秋の夜長へ…

 

急速な変化に「日が暮れる」寂しさを一年で最も感じる時期ですね

陰陽の中分となれば也

陰陽・昼夜・寒暖もちょうど中間

 

暑さ寒さも彼岸まで…

言葉通り、猛暑は収まり爽やかな秋らしい気候(のはず)です

 

まっ、“秋雨前線”が活発になり

線状降水帯での長雨や

沢山の台風も既に経験済みですが

 

長雨が続いたり

台風シーズンとも重なりますので

もう少しの間注意が必要ですね

 

 

そして今年は9月25日が「中秋の名月」です

(満月は翌々日の9/27となります)

 

「芋名月」と呼ばれるこの日

 

お月見団子や秋の七草を飾って月見酒とか風情がありますね

 

更に日本独自の風習に、

中秋の名月“前の月”に対して

約一か月後の十三夜を“後の月”と称して

この日もお月見をしてきました

 

「栗名月」の十三夜

今年は10月23日です

 

片見月になりませんよう

9月と10月、2回のお月見をお楽しみください

 

両日とも秋の美しいお月様を眺められるといいですね

〜七十二候

春夏秋冬、一年間を二十四分割した二十四節気を更に三分割したのが七十二候。
⁡季節それぞれの出来事をそのまま名前にした言の葉、約五日ごとに移ろう細やかな季節。

①初侯・第46候 9/23〜9/27

雷乃収声
かみなりすなわちこえをおさむ

夏にゴロゴロ鳴り響いた雷が収まる頃

秋の気候へと変わり

朝夕は心地よい秋風が吹くようになり

 

高く澄んだ秋の空には

夏の大きなカミナリ雲から

すーっとハケで書いたような消え入りそうな雲や

モコモコした可愛い形のウロコ雲へと変わります

 

【春分】末侯の「雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)と対になる侯です

 

春分に鳴り始め

秋分に収まる『雷』

 

稲の育つ時期と重なりますよね…

 

『雷』は空気中の酸素や窒素に化学変化を起こさせ

天然肥料の“窒素酸化物”を作り

雨と共に大地に降りそそぐ

 

これは窒素系の肥料と同じで、稲や植物の成長を助けるそうです

 

やはり自然の営みは素晴らしいですね

きのこ達も雷に反応して成長するとか…

②次侯・第47候 9/28〜10/2

蟄虫坏戸
むしかくれてとをふさぐ

⁡虫たちが寒さを感じ早くも冬籠もりの支度を始める頃

「坏」は土を固めて塞ぐという意味があり

元気に活動していた虫たちは寒さの到来を察知して

冬眠のために穴に入り入口を閉ざす様子です

 

早くも冬籠もりのお支度です

 

「虫」とありますが昆虫だけでなくヘビ、カエル、トカゲなどの

土中で冬を越す両生類や爬虫類も含まれるとされています

 

秋冬の半年間を

変身して寒さに耐えたり

成虫のまま木の根、枯葉の下、土の中で春まで静かに過ごします

 

虫たちの“冬籠もり”の一例です

 

コオロギは、温度が保たれる土の中で産卵&子育て

モンシロチョウなどの幼虫などは、さなぎの状態で冬を耐える

テントウムシやクワガタは、成虫のまま木の根元や土の下に潜る

カマキリは、雪に埋もれない高さに卵を産む(その年の積雪基準になる)

 

来年の【啓蟄(けいちつ)】2025年3月5日まで

それぞれに受け継がれてきたベストな冬籠もりで

虫たちはまだ遠い春を待ちます

③末侯・第48候 10/3〜10/7

水始涸
みずはじめてかる

⁡⁡⁡実った稲を乾燥させるため
田の水を落として稲穂の刈り入れを始める頃

黄金色に美しく色づいた稲穂が頭を垂れ秋が深まると

田んぼの水を抜きいよいよ収穫の時期です

 

夏には青々した稲や

みずみずしかった草木達も

秋と共に乾いた雰囲気となり閑寂の中に佇む

 

豊かさや美しさを演出してくれています

秋の風情ですね

 

 

昔から米の字にかけて

「米作りには八十八の手間がかかる」といわれます…

 

土づくりから丹誠込めた田んぼに植えた小さな苗が立派に育ち

キラキラ輝く稲穂が実る

 

ここまででも大変なご苦労でしょうが

 

更にそこからさまざまな工程を経て

私たちの主食であるお米が誕生するのですね

 

刈り取られた稲が「わらぐろ」や「はせがけ」された風景は

日本の穏やかな秋の風物詩ですよね

 

お米は気温が高く夜は冷え込む方が美味しくなるとか…

やはり秋の残暑も必要ということですね

 

でも、ここからまた来春に向けて

稲わらを処理して土を起こして乾かして

稲の草などをすきこんだ有機物を微生物やミミズなどが分解して

養分を作り出すように『田おこし』をするそうです

「暑さ寒さも彼岸まで」

 

9月20日が秋のお彼岸の入り、本日がお彼岸のお中日

26日までがお彼岸期間です

 

厳しい冬を乗り越えて迎えた『春』を祝い

自然を称え生物を慈しむ…春のお彼岸に対して

 

猛暑や台風や線状降水帯を乗り越えて収穫出来る『秋』に感謝して

お亡くなりになった方々をしのびます

 

 

悟り・理想の世界『彼岸』と

私達の煩悩の世界『此岸』が通じやすくなるこの時

 

暑さや寒さに伴う、辛い症状も

お彼岸の頃には和らいで楽になる…

 

昔の方々は本当に上手いことを言いますよね

 

 

お彼岸のタイミングでお墓参りをする方も多いと思います

 

春は…

“牡丹餅”と
可愛らしいマーガレットやカーネーションやフリージア

秋は…

“おはぎ”と
落ち着きのあるリンドウや菊や萩やトルコキキョウ

が定番ですね

この時期のお花といえばその名の通り「彼岸花」

別名「曼珠沙華(マンジュシャゲ)

サンスクリット語で『天界に咲く花』

 

素敵な別名ですよね

 

でもこの他に

お彼岸に咲くので…「死人花(しにとばな)」「幽霊花(ゆうれいばな)

毒性があるので …「毒花(どくばな)」「痺れ花(しびればな)

などちょっと怖い別名もあります

 

お花が咲いている時期には葉っぱはないのが特徴

 

美しいお花ですが花全体に

約20種もの有毒アルカロイドを持っているんですって

特に球根に多く含まれているようです

 

昔からお墓の近くに植えてあるのは

この毒により土中の生き物(モグラやネズミなど)から

ご遺体を守り、傷つけられないようにするためだそうです

(昔、ご遺体は土葬の時代がありましたものね)

春ほど知られていませんが秋にも「七草」があります

 

万葉集に収められている、山上憶良(やまのうえのおくら)の歌

『秋の野に 咲きたる花を指折りかき数ふれば 七種の花

萩の花 尾花 葛の花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花』

 

  • 萩の花(はぎのはな)はぎ…めまい・のぼせ
  • 尾花(おばな)すすき…解熱・利尿
  • 葛の花(くずのはな)くず…発汗・解熱
  • 撫子の花(なでしこ)なでしこ…利尿・清熱
  • 女郎花(おみなえし)おみなえし…清熱・解毒
  • 藤袴(ふじばかま)ふじばかま…痒み・血糖降下
  • 朝貌(あさがお)桔梗(ききょう)…咳止め・去痰

春は「七草がゆ」など “食” を楽しむもので

秋は「七種の花」の “観賞” を楽しんだり、“薬”になったりするのですね

空も風も草も花も

夜には月も美しく

 

暑くも寒くもなく心地よく体を動かしやすい時期

 

秋の味覚も出揃って五感を揺さぶるさまざまな秋

 

芸術、読書、食欲…

あなたはどんな秋をお楽しみになりますか

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周防千賀子

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