先日のニュースで、
数万円のコンビニ強盗で捕まった人が、
「コロナで職を失ったから」という言い訳をしていたのを聞いて、
なんとも情けなく思いました。
どうやって家に忍びこもうか、
どうやって人を騙そうか、
あれこれ考えたり、準備したりする時間と労力は、相当なものでしょう。
しかも、そうまでして得られるのは、
その時限りのお金であり、
人の恨み、悲しみのエネルギーであり、
捕まるかもしれないという恐れと不安です。
そして、仮にお金を手に入れたとしても、
悪銭身につかずという言葉の通り、
結局はすぐにどこかに消えてしまうものです。
単発的に得るわずかばかりのお金のために、
窃盗とか詐欺とか考えている暇があったら、
継続的に収入が入るようなビジネスを自分でつくり出せばいいのに！
心からそう思います。
確かに、売上数億円のビジネスをゼロから考えて、
いきなり成功させるのは難しいかもしれません。
でもね、大袈裟に考えなくてもいいのです。
先ほどのコンビニ強盗の事例を考えれば、
数万円のビジネスから始めればいいはずです。
要するに、どうしたら誰かに価値を与えられるかって考えればいいのです。
価値とは、「どれだけ幸せにするか」ということです。
商品やサービスで、人を幸せにできれば、ビジネスのタネができるわけです。
つまり、人から奪うのではなく、人に与えれば良い。
そしたら、ありがとうって対価がもらえる。
ビジネスは、感謝されて、お金がもらえるのです。
シンプルに考えればいいのです。
数年前に話題になりましたが、
高度成長時代に建てられて住民が高齢化してしまった団地で、
「１０分１００円でなんでもやります」
という、うたい文句で “何でも屋さん” を始めた若者は、
「蛍光灯取り替えて」
「テレビが映らない」
「老眼で読めない説明書を読んで」
などの要望に応えながら、
住民の信頼を積んでいき、
やがて、難易度の高い仕事を高額の報酬で引き受けることができるようになり、
ビジネスが成り立っていったそうです。
「自分は、人に何を与えられるか」を常に考えていれば、こういうビジネス発想が出てくるのだと思います。
強盗や詐欺よりも、ずっとずっと効率がよく、リスクも少なく、永続的です。
そういえば、
起業したい人のための講座で、受講生の方からよく質問を受けます。
「うまくいくビジネスアイデアは、どうやって発想すればいいでしょう？」
私は最初に答えます。
「すごいアイデアを一つ思いつこうとするのではなく、
こんなのはどうかなというレベルの思いつきを、とにかくたくさん出してから、
そこから選んでいくようにしてはいかがでしょうか？」
そうすると、また聞かれます。
「でも、人を幸せにするアイデアをたくさん思いつくことが難しいです」
私は、なぜ、多くの人がこういう悩みを持っているのか理由を知っています。
そして、答えます。
「いい方法があります」
おっと、長くなってしまいました。
ビジネスアイデアをたくさん思いつくようになるための方法は、次回お伝えします。
では、またお会いしましょう。
篠田法正でした。
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