こんにちは! 法正です。
長年継続してメンタリングの研修をさせていただいている、とある一部上場企業での話です。
今年もメンタリングフォーラム研修が始まりました。
集まった受講生の中には、すでに以前に研修を受けたことがあるメンバーが3分の2ほどいます。
実は、今回は、あえてそのように人選してもらっていました。
メンタリングの研修は、その仕組みと性質上、我々講師側と受講者側がとても仲良くなるのが特徴です。
懐かしい顔が多い研修会場は最初から、良い雰囲氣になり、盛り上がっていました。
そして、私たちの実施するメンタリング研修は、他の研修会社が行う研修とは、やり方も考え方も全く異なる、画期的な体験型の研修です。
なので、今回もまた、どんな変わったことが始まるのかと、興味深く参加してくれている人も多かったようです。
研修が始まり、これから9ヶ月にわたって実施することが、だんだん明らかになってきました。
フォーラム、プラス受信、自立型問題解決法・・・。
すると・・・
「あれ?」
受講生の中に、疑問が湧いてきたようです。
「これは、以前に受けた研修とどう違うのですか?」
そうなんです。
やること自体は、以前にもやったこととほとんど同じなのです。
もちろん、詳細の中身は以前より、レベルアップして進化しているのですが、見かけ上は、同じに見えるのです。
受講生の中には戸惑いが広がっていました。
しかし、これは、講師陣が、あえて、そうしているのです。
実は、メンタリングの本質が、そうさせているとも言えるのです。
“指示命令でなく、人をやる気にさせて導く”メンタリングは、
まず、自分が自立型姿勢の姿勢となり、
人を信頼し、応援していくことが基本なのですが、
この「自立型姿勢」というのが曲者なのです。
研修では、
自立型姿勢とは、「いかなる状況においても、自分の能力と可能性を最大限に発揮して道を切り拓いていこうとする姿勢」とか、
自己責任・自己評価・自己依存・自己管理・他者支援であると学びます。
しかし、どうでしょう。
研修で、「自立型姿勢とは、こういうものです。」と教えられ、
「ああ、そうですか、わかりました。」と納得したとして、
あなたは、自立型姿勢を取り続けられますか?
少なくとも私は、そんな人に、お目にかかったことがありません。
実は、私、最近、筋トレをしています。
例えば、100kgのバーベルを、頑張って、頑張って、一回持ち上げることができたとします。
その瞬間に、すぐ筋肉はつくでしょうか?
もしそんなことがあったら、怖いですね(笑)。
1回だけ100kgのバーベルをあげることよりも、
50kgのバーベルを毎日持ち上げ続ける方が、筋肉はついていくのですよね。
自立型姿勢は、筋肉と同じなのです。
まさに、繰り返し、繰り返し、やり続けていくことで、やっと身についていくのですね。
今までの研修は、知識として学んだだけです。
今回の研修は、自立型姿勢をちゃんと身につけて、
実践的に、自分を変え、会社を変え、世界を変えていくのです。
だからこそ、すでにメンタリングとは何かというものを学んだ人たちに、
くどいように実践継続で、筋トレをしていくのです。
特に、プラス受信などは、
身の回りに起きた出来事に対して、
「これはどんなチャンスか」ということを、毎週書き出して、
SNSにアップするという課題が、全員に与えられます。
講師陣も真剣です。
大勢の受講生から、毎日のようにSNSにアップされる大量のプラス受信メッセージ投稿に対して、
一人ずつ丁寧にコメントを返していきます。
みんな、その実践継続の重要性を実感しているからなのです。
自立型姿勢は、筋肉です。
メンタリングは、筋トレが必要なのです。
さあ、あなたも、今日から、メンタリングのボディビルダーになりましょう!
篠田法正