「ところで、このK君という名前、いい名前ですね」
「え?」
「この漢字は、広く大きな海の水が、太陽の光を受けてキラキラ輝いている様子を表しているでしょう。
大きな水は、豊かな包容力や知識、どこまでも流れていく自由、好奇心、冒険、挑戦を意味するんだよね。
そこに太陽が光を当てて輝かせている。
美しい風景ですよね。
もう一つの方の漢字は、“ただ、そうである”という意味でしょ。
人間も自然の一部。
色々あってもバタバタしない。
悠然と構えて、ただ、そうであれ、美しくあれ。
自分らしく生きればいい。
名付けた親御さんの願いが込められているのでしょうね」
すると彼の表情が、みるみる明るくなり、
「うわあ、ありがとうございます!」
満面の笑顔になりました。
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K君は、自分がどんな人で、どんな生き方をするのか。
そのヒントをつかめたことで、元気と勇気が湧いてきたのでしょう。
私は、これがとても大切なことだと思います。
「自分はどんな人で、どう生きるのか」
これを、【自分軸】と言います。
自分軸が明確になると、元気を取り戻し、勇気を持って前向きに人生を創造していく。
そんな姿を、これまで何人も見てきました。
自分軸が決まっているかどうか、外からは見えない、ほんの小さな違い。
でもその違いが、人生の充実度や成功に、大きな差を生むのです。
*****
数日後。
再び、ピンポーンとやってきたK君。
「こんにちは!」
先日とは打って変わって明るく元気です。
「あの、先日の定期預金の件、ご検討いただけましたでしょうか?」
「うわあ、そう来たか。わかった、わかった。資金を用意するから、もうちょっと待ってて。せっかちさんだねえ〜(笑)」
「よろしくお願いします(笑)」
自分の生き方に気づいたK君は、どうやら成績も上々のようでした。
めでたし、めでたし。
あ、そうそう、K君にはこのあと続きの話があります。
次回、またお話ししますね。