この国の起業支援がうまくいかない理由

こんにちは！　篠田法正です。

私自身、一番、得意なコンサルティングテーマは、起業支援です。

この分野で活動を続けてきてわかったことなのですが、

どうも、この国には、

一番重要な起業準備の初期段階のサポートができる人が少ないようなのです。

潜在的には２００万人以上いると言われる起業家予備軍、

特に「起業してみたいけれど自信がない」という人に対して、

的確なサポートができる人が少ないのです。

「起業してみたいけれど自信がない」人にとって、

一番の悩みは、

「自分は起業に向いているのだろうか」

「何をしたらいいのだろう」

「失敗したら怖い」

というものです。

この悩みが払拭されないと、起業の準備にすら入れないのです。

これに対して、起業支援の専門家は、

例えば会社設立の方法、商品の売り方、

ブランディング、税務・法律問題を扱うことはできても、

「何のために、誰に何をする」のかを

サポートできる人がいないのです。

起業サポートの窓口に行って、

「自分は起業に向いていますか？」

「自分は何をして起業したらいいでしょうか？」

という質問をしたら、

「そういうことは、自分で考えてください」

「決まったら、また相談に来てください」

と言われるそうです。

まあ、それはそうですね。

「何のために、誰に何をする」という

ミッションを決めるお手伝いをできる人はほとんどいないのです。

でも・・・、

このミッションを決めることこそが、

起業で一番重要だと思っています。

「何のために、誰に何をする」という

ミッションを明確にしないまま、

現実的なノウハウに目を奪われ起業してしまい、

困難にぶつかって諦めてしまう人が、

実に多いのです。

諦めてしまえば、

それは「失敗した」ということになります。

私は、

日本で起業する人が少ない、

起業しても成功する人が少ないというのは、

このミッションの明確化をサポートできていないからだと思っています。

ここで、大切なポイントがあります。

事業を起こす時のミッションは、

「こうありたい」とか、「こうなったらいいな」という願望でもなく、

「こうあるべきだ」という世間の常識や道徳、

「こうでなければならない」という成功者の言葉に

従うものでもないということなのです。

ところが、残念なことに、そうなってしまいがちなのです。

そうではなく、

ミッション（目的）というものは、

自分の中にある強い理由（コア）と、

人生経験、知識・ノウハウ・能力によって確立されるものなのです。

そうでなければ、

起業に伴って様々に発生する課題や困難に

立ち向かうことができなくなるのです。

諦めてしまうのです。

ミッション（目的、あるいは自分軸とも言います）を確立するためには、

自分自身としっかり向き合い、「自分を知る」ことから始めます。

ご存知のように、

「自分を知る」ツールは、世の中にたくさんあります。

いくつかの質問に答えて、タイプ分けしたり、

能力の要素を捉えたりしていくものがほとんどです。

けれど、質問に答えるタイプのツールでは、

往々にして、「こうであるべき」とか、「こうありたい」という、

理想や願望で答えてしまうことがあるのです。

それを、「バイアスがかかる」と言います。

バイアスがかかってしまうと、本来の自分を知ることができなくなります。

バイアスをかけずに、

客観的に、しかも瞬時に自分を分析することができるのが

東洋運命学（算命学）なのです。

東洋運命学により、

生まれながらにしてもっている個性や能力が明らかになります。

人が、

他でもない、その人独特な個性と能力を持って生まれてきたということは、

とりもなおさず、

その個性と能力を活かす生き方をすることが、人生の目的である

ということなのです。

さらに、それに加えて、

過去の人生経験や学びによって獲得してきたものを洗い出し、

心の奥の声を聞くことで、

「何のために、誰に、何をする人生なのか」

が見えてくるのです。

自分の人生の目的（自分軸）を

ちゃんと文章にして書き落とし、

自分のものとして身体に染み込ませた人は、

本当に強いです。

そして、成長も早いのです。

あなたがもし、起業を考えているようでしたら、

ミッション（自分軸）を決めないで起業するなんてことは、

絶対にしないでくださいね。