「え?」
途端に、イメージが膨らみました。
皆さんなら、何個くらいだと思いますか?
1個でしょうか。
10個でしょうか。
100個でしょうか。
当時はまだインターネットもありません。
私は図書館へ行き、地球の表面積を調べ、1平方ミリメートルの地面に含まれる水分子の数を計算してみました。
すると、答えは…
約1万個
たったコップ1杯の水の中には、それほど多くの水分子が存在し、
ものすごい速さで動き、ぶつかり合っています。
それなのに、目の前のコップの水は、何事もないように静かにたたずんでいる。
「うわぁ、面白い。」
「ロマンチックだなあ」
それまで嫌いだった化学が、急に違って見えたのです。
気がつくと私は、その不機嫌で頑固な教授の研究室に入っていました。
卒業論文では、提出が間に合わず、3時間立ったまま説教されるという苦い思い出もあります(笑)。
それでも結局、大学院へ進み、化学会社で20年間研究を続け、工学博士の学位までいただくことになりました。
振り返ると、あのクイズが、私の人生を変えたと言っても過言ではありません。
人生って、ちょっとしたことから変わるものですね。
そして、この出来事から、私は一つの大切なことに気づきました。
実は、この気づきは、
今、私が「人を読み解く仕事」をしていることにも、深くつながっています。
その話は、また、次回の投稿でお伝えします。