3000年以上の長い間、
歴代の君子に仕えてきた軍師たちが学び、
研究してきた東洋史観では、
現実は横線、
精神は縦線とする。
横線の現実とは、
朝起きて、ご飯を食べて、仕事に出かけて家に戻り、ご飯を食べて寝るという、
時間の経過とともにカチカチと進む。
肉体の世界でもある。
縦線の精神は、
何を思考し、何を学び、何を想像し、何を大切にし、何を伝えようとするかという世界。
そこには時間の観念はなく、
空間の概念である。
企業でいえば、
商品サービスを作って販売し、売上をあげて、従業員を管理する、
全てのマネジメントは、現実の横線の世界。
効率が重視される。
一方、
何のためにその企業があるのか、
何を守り、
何を目指すのかという、
経営理念、バリュー、ポリシー、ビジョンなどは、
縦線の世界。
意味が重視される。
縦線と横線のダイナミズムは、
回っているコマを横から見た様子を思い浮かべるとよくわかる。
縦の軸を中心にして、
横方向は、クルクルと回っている。
毎日の朝から晩までの時間経過と共に、回転しているのである。

縦の軸がぶれていなければ、
スムーズにコマは回り続ける。
縦線は回転の主軸であり、
どの方向に回るのかを示している。
経営がバタバタしたら、
それは、軸がぶれていることを表す。
現代の経営論では、
あまりにも横軸が強調され、
回転数を高めるノウハウに溢れている。
縦軸の経営理念が中心であることを忘れているかのようだ。
まず、縦軸。。。。
何のために経営するのか、
軸がぶれていては、うまく回転しない。
雇われ経営者でない限り、
経営の縦軸は、
経営者の人生ミッション、
つまり、
自分軸ということになる。
ぶれない経営軸に人は集まり、
高速回転が可能となる。
そして、このことは、
企業で働く社員一人ひとりにも当てはまる。
自分の人生のミッションは何か、
何のために働くのか、
自分らしさって何か、
ちゃんと向き合って、考えている人は少ない。
自分軸を明確にしていくことで、
人は本来の前進力を取り戻し、
夢と
勇気と
笑顔に溢れていく。
そして、人生の質が高まる。
そして、何より美しい。
ミッションメンタリングは、そのためにある。
ミッションメンタリングとは