こんにちは。篠田法正です。
先日クラブハウスで、プロのナレーターの方(勝田香子さん)に、
拙著「東洋の成功法則」を朗読していただく機会を得ました。
改めて、自分の本を読み返してみると、
私の原稿の随所に編集者さんが手を入れてくださって、
より深く、伝わりやすくなっていました。
私なら使わない表現などもあちこちに埋め込まれていて、
おかげさまでいい本ができたなあと実感しています。
勝田さんの素敵な声で自分の本が読まれるのをじっくり聞いていると、
多くの人に助けられて本が世に出ていくのだなあと、感慨深く時間が過ぎていきました。
さて、今日も、『東洋の成功法則』の
あとがきのところから引用いたします。
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東洋における成功とは何でしょう。
算命学宗家の故・高尾義政博士の言葉を借りれば、
「人は、自分の持って生まれた宿命(才能)を最大限に燃焼しているときに最も幸せを感じ、成功している」
と言えるようです。
だとしたら、富を蓄積する才能を与えられた人は、大金を稼げたら成功でしょう。
名誉を得ることが宿命の人は、実績を認められて表彰されることが成功でしょう。
一方で、人と和合することが才能の人は、例え貧乏でも、多くの人に囲まれて仲良くできたら成功でしょう。
学ぶことが宿命の人は、名誉を得られなくても、好きなことを研究し続けられたら成功です。
一人ひとりの成功は違うはずなのです。
本書でお伝えしたように、成功するための法則はシンプルです。
自分の宿命を知り、才能を輝かせることができるように環境を整えていけば良いのです。
そして、才能を発揮して価値を生み出す自分軸を明確にすることで、成功は加速されるわけです。
そして人は、自分が持っていない才能を活用して夢を実現するために、企業やコミュニティ、グループなどの集団をつくります。
集団の最終目的は、「安泰」でしたね。
安泰とは、何も問題が起こらず、平穏無事で安定しているということではありません。
さまざまに発生する問題に対して、さまざまな人が自分の宿命を最大限に燃焼させて解決する行動が集積されてバランスが取れている状態のことをいいます。
いわばメンバー一人ひとりの「成功」がもたらす動的平衡状態です。
見た目は直立静止しているように見えて、実は高速で回転しているコマのようなものです。
コマの回転軸に当たるのが集団のミッションであり、メンバーの一人ひとりが持つ自分軸の総和ベクトルなのです。
集団の安泰のために第一になすべきことは、指示・命令型の「管理」ではなく、見本・信頼型の「人材育成」です。
メンバーが、自ら才能を最大限に発揮して成功することを信じ、サポートするのです。
そして、そのためにリーダーは、自分軸を明確にして、問題から逃げずに、充実体験で成長する姿を見本として示していくことがもっとも大切になるのです。
さあ、あなたの出番です。
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またお会いしましょう。
世の中にあふれる西洋的なビジネススキルや理論を知るよりも、自分の才能を生かす方法を知ることのほうが、圧倒的に速く、成功へと近づくことができます。そしてそれは同時に、「なぜ働くのか」「どうあることが幸せなのか」を明確にする過程であり、自分らしい理想的な将来を手に入れることでもあります。
いま、多くの人は「迷い」を抱えています。人生やビジネスにおいて「どちらに進めばいいか」の答えを見出せずにいるのです。西洋のマネジメント論は、進む方向の決め方についての明確な指針を持っていません。
算命学を活用して自分のミッションを知ることは、これからの時代に必須のビジネススキルなのです。