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季節を表わす二十四節氣【清明】

【清明】2024年4月4日(〜4/18)

⁡冷たい北風の季節が終わり

春の到来を知らせる『晴明風』に

⁡清々しい春の息吹きを感じる季節です。

軽井沢の春ももうすぐ

万物発して清浄明潔なれば
この芽は何の草としれる也

「万物発して」とは、すべての草木が芽吹くこと。

「清浄明潔」(しょうじょうめいけつ)とは、
全てのものが明るく清らかで生き生きしている様子。

 

空は清く澄んで陽の光は明るく
世界が鮮やかに見えて
湿度は低く過ごしやすくなります。

※⁡清明とは清浄明潔を略したもの

 

空は晴れ
明るくキラキラと活気に溢れて
いっせいに咲いた草花の名前も明らかになる時期。

どこまでも清々しくフレッシュな季節の香りがしてきそうですね♪

 

沖縄では「シーミー」と呼ばれる『清明祭』が行われます。

ご先祖さまのお墓に親戚が集まり
お掃除をしてお供えをした後
お墓の前で宴会をするそうです。

賑やかなお墓参り行事に
きっとご先祖さまも一緒に楽しんでいるのでしょうね…

お墓の前にそのためのスペースをとっているという事ですよね。

〜七十二候〜

春夏秋冬、一年間を二十四分割した二十四節気を更に三分割したのが七十二候。
⁡季節それぞれの出来事をそのまま名前にした言の葉、約五日ごとに移ろう細やかな季節。

 

①初候・第十三侯 4/4~4/8

玄鳥至(ツバメきたる)

冬を南の島で過ごしていたツバメが飛来してくる頃

夏鳥として日本に渡ってくるツバメは、
冬には南方へ去るので
本格的な春と農耕シーズンの始まりを象徴しています。

 

私達の身近なところに巣を作るのは
カラスやヘビなど天敵から逃れる為です。

そして空中で虫を捕えるので
決して田畑の作物は荒らさないため

昔から親しみと共に
大切に扱われてきた鳥なのですね。

 

以前は『常世の国』(とこよのくに)からの使者⁈
とも言われたツバメは、

気温ではなく
日照時間の長さを感知して渡りを開始するんだそうです。

 

それで七十二候に
春の【玄鳥至】と秋の【玄鳥去】が
季節の目安になっているのですね。

 

雁と違って群れではなく
一羽づつ海面すれすれを
まるで海の上を走るように飛んでくるそうです。

何と平均速度50~60キロですって!

 

毎年ほぼ同じ時期に飛び立つ…

つまり太陽の位置で目的地方向を定めて
見覚えのある山や川の地形を確認しながら飛行して辿り着く。

果てしなく続く広い空を
迷う事なくスマートに飛び続ける。

自然界と連携した素晴らしいナビですね。

 

毎年、高速道路のSAの女子トイレ洗面スペースに
巣を作り子育てしているツバメがいます。

先日そのスペースをひと回りして
スマートに飛び去るツバメを見かけました…
事前のロケハンでしょうか。

今年も秋まで安全に子育て出来るといいですね。

②次候・第十四候 4/9~4/13

鴻雁北(コウガンかえる)

冬の間を日本で過ごした雁が北国に帰っていく頃

春を連れてきてくれたツバメと入れ替わりですね。

春夏をシベリアなど北半球で子供を産んで
秋になると日本へやってきます。

 

季節の訪れとともに
その姿を現す「侯鳥」(こうちょう)

群れで生活して、
連なって飛んでいる姿が見られますよね。

 

雁も昔から
人間と深い関わりがあるようで
『雁金』(かりがね)の家紋って
空を飛ぶ雁を図案化したデザインですよね。

 

このように「侯鳥」が日本を行き来しているのって
ある意味この国が“平和”ということ⁈

これからもず~っと飛来してこられる
日本でありたいですね。

③末候・第十五侯 4/14~4/18

虹始見(にじはじめてあらわる)

空気が潤い綺麗な虹が見え始める頃

春も深まり少しずつ湿り気が多くなって
雨上がりに虹が見れるのはこの頃からなのですね。

世界中でさまざまな神話と結び付けられてきた虹。

空にかかる大きな蛇とみたてた事から
虹は虫編だとか…

 

にわか雨の後の晴れ渡った空に
伸びていく色鮮やかな虹。

本当に綺麗ですよね。

花や木々への恵みの雨でもありますし、
綺麗な虹を誘い出してくれるこの時期の雨に感謝です。

4月8日は、灌仏会(かんぶつえ)

お釈迦さまが産まれた日で「花祭り」が催されます。

 

お釈迦さまは、誕生直後に
東西南北に七歩づつ歩んで

右手は天を、
そして左手は地を指されて

「天上天下唯我独尊」

ー自分ひとりが尊いのではなく、
それぞれが尊い『使命』を宿しているー

と宣言されたという伝説がありますよね。

 

 

また
京都嵐山の法輪寺で行われる「十三詣」(じゅうさんまいり)

虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)
十三歳でお参りして

知恵や福徳を授けてもらう行事で
「知恵貰」(ちえもらい)とも言われます。

 

和紙に好きな漢字をひとつ書いて本堂で祈祷を受けます。

そして帰路、
渡月橋を渡り終わる前に振り返ると
⁡授かった知恵も戻ってしまう、
という言い伝えがあり

決して振り返ってはいけないとか…

 

京都では七五三に匹敵する大切な行事だそうです。

昨年よりのんびりな桜前線も順調に北上して
桜や桃や菜の花など
華やかな“お花の季節”を

「花明かり」「花ごろも」「花いかだ」
などの
言葉で楽しんだ後は

「春深し」「行く春」「暮れの春」など
⁡春を惜しむちょっと寂しげな表現へと変わっていきます。

 

空気も潤い全てが清々しいこの時期。

自然界に応援されて
爽やかに軽やかに進んでまいりましょう!

ミッションメンタリング協会
認定マスター
周防千賀子

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