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季節を表わす二十四節氣【秋分】

⁡⁡【秋分】2024年9月22日 (~10/7)

太陽が真東から出て真西に入る

春分と同じように、昼と夜の長さがほぼ等しくなります。

(ちょっと昼間の方が長いんですけどね…)

 

「秋の日は釣瓶(つるべ)落とし」といわれるように

綺麗な夕焼けからあっという間に秋の夜長へ…

 

急速な変化にちょっと寂しさを感じる時季かも。

陰陽の中分となれば也

陰陽・昼夜・寒暖もちょうど中間。

暑さ寒さも彼岸まで…言葉通り猛暑は収まり、爽やかな秋らしい気候(のはず)です。

まっ、『秋雨前線』が活発になり、長雨が続いたり台風シーズンとも重なったりしますので、

真夏の迷走台風とは違いますが、注意が必要ですね。

〜七十二候〜

春夏秋冬、一年間を二十四分割した二十四節気を更に三分割したのが七十二候。
⁡季節それぞれの出来事をそのまま名前にした言の葉、約五日ごとに移ろう細やかな季節。

 

①初侯・第四十六侯 9/22~9/27

雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)

夏にゴロゴロ鳴り響いた雷が収まる頃

秋の気候へと変わり、朝夕は心地よい秋風が吹くようになり、

高く澄んだ秋の空には、夏の大きな「雷雲」からモコモコした「鱗雲」があらわれます。

 

【春分】の頃の「雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)」と対になる侯です。

 

「春分」に鳴り始め「秋分」に収まる『雷』

稲の育つ時期と重なりますよね…

 

『雷』は、空気中の酸素や窒素に化学変化を起こさせ、

天然肥料の「窒素酸化物」を作り、雨と共に大地に降り注ぎます。

これは窒素系の肥料と同じで、稲や植物の成長を助けるそうです。

 

なんと素晴らしすぎる自然界の現象なのでしょう!

きのこ達も雷に反応して成長するとか…

②次侯・第四十七侯 9/28~10/2

蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)

元気に活動していた虫たちは寒さの到来を察知して、早くも冬籠もりのお支度です。

秋冬の半年間を、変身して寒さに耐えたり、

成虫のまま、木の根・枯葉の下・土の中で春まで静かに過ごしたりします。

 

虫たちの“冬籠もり”の一例です。

  • コオロギは、温度が保たれる土の中で産卵&子育て
  • モンシロチョウなどの『幼虫』などは、「さなぎ」の状態で冬を耐える
  • テントウムシやクワガタは、「成虫」のまま木の根元や土の下に潜る
  • カマキリは、雪に埋もれない高さに卵を産む(その年の積雪基準になる)


来年の【啓蟄(けいちつ)】2025年3月5日まで、

それぞれに受け継がれてきたベストな冬籠もりで、虫たちはまだ遠い春を待ちます。

③末候・第四十八侯 10/3~10/7

水始涸(みずはじめてかる)

田の水を落として稲穂の刈り入れを始める頃

黄金色に美しく色づいた稲穂が、頭を垂れ秋が深まると、

田んぼの水を抜き、いよいよ収穫の時期です。

 

昔から米の字にかけて「米作りには八十八の手間がかかる」といわれます…

 

土づくりから丹誠込めた田んぼに植えた小さな苗が、立派に育ちキラキラ輝く稲穂が実る、

ここまででも大変なご苦労でしょうが、

更にそこからさまざまな工程を経て私たちの主食である「お米」が誕生するのですね。

 

刈り取られた稲が「わらぐろ」や「はせがけ」された風景は、

忙しさを終えた穏やかな秋の風物詩ですよね。

 

ここからまた来春に向けて、稲わらを処理して、土を起こして、乾かして

稲の草などをすきこんだ有機物を、

微生物やミミズなどが分解して養分を作り出すように『田おこし』をするそうです。

「暑さ寒さも彼岸まで」

といわれるように、季節の変わり目を実感する時期。

 

春分の日に比べると、気温はかなり高いのですが、危険な暑さの夏のあとですので、

ちょっとすがすがしい過ごしやすさを感じられますね。

 

悟り・理想の世界『彼岸』と
私達の煩悩の世界『此岸』が通じやすくなるこの時。

暑さや寒さに伴う、辛い症状もお彼岸の頃には和らいで楽になる…

昔の方々は、本当に上手いことを言いますよね。

 

厳しい冬を乗り越えて訪れた「春」を祝い、自然を称え、生物を慈しむ。

 

猛暑や台風被害に耐えて、無事に収穫出来る「秋」に感謝して、亡くなった人をしのびます。

どちらもご先祖さま供養で、多くの方はお墓参りに行きますよね。

 

春は…牡丹やマーガレットのお花と“牡丹餅”

秋は…萩やリンドウや菊のお花と“おはぎ”

が定番ですね。

この時期のお花といえばその名の通り「彼岸花」

別名「曼珠沙華(マンジュシャゲ)

 

サンスクリット語で『天界に咲く花』

素敵な別名ですよね。

 

でもこの他に、

お彼岸に咲くので…「死人花(しにとばな)」「幽霊花(ゆうれいばな)

毒性があるので…「毒花(どくばな)」「痺れ花(しびればな)

などちょっと怖い別名もあります。

 

お花が咲いている時期には、葉っぱはないのが特徴。

美しいお花ですが、花全体に約20種もの「有毒アルカロイド」を持っているんですって。

特に球根に多く含まれているようです。

 

昔からお墓の近くに植えてあるのは、

この毒により土中の生き物(モグラやネズミなど)からご遺体を守り、

傷つけられないようにするためなのです。

(ご遺体は土葬された時代がありましたものね)

春ほど知られていませんが、秋にも「七草」があります。

 

万葉集に収められている、山上憶良(やまのうえのおくら)の歌

『秋の野に 咲きたる花を指折りかき数ふれば 七種の花

萩の花 尾花 葛の花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花』

萩の花(はぎのはな)
はぎ(めまい・のぼせ)

尾花(おばな)
すすき(解熱・利尿)

葛の花(くずのはな)
くず(発汗・解熱)

撫子の花(なでしこ)
なでしこ(利尿・清熱)

女郎花(おみなえし)
おみなえし(清熱・解毒)

藤袴(ふじばかま)
ふじばかま(痒み・血糖降下)

朝貌(あさがお)
桔梗(ききょう)(咳止め・去痰)

 

 

春は「七草がゆ」など“食”を楽しむもので

秋は「七種の花」の“観賞”を楽しんだり“”になったりするのですね。

暑くも寒くもなく、心地よく体を動かしやすい時期。

秋の味覚も出揃って五感を揺さぶるさまざまな秋…

 

あなたはどんな秋をお楽しみになりますか⁉︎

ミッションメンタリング協会
認定マスター
周防千賀子

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