厳しい冬を超えたサナギが春の訪れと共に美しい蝶になります。
「菜虫」とは、大根やあぶら菜の葉を食べる「青虫」で、蝶々の幼虫などを指します。
蝶へと変わり、ひらひらと美しく舞う姿…春の象徴ですね。
蝶の異名は「夢見鳥」(ゆめみどり)
確かにひらひらと舞う蝶は、小鳥が飛んでいる姿と似ていますよね。
『胡蝶の夢』という古事があります…
うとうととしていた中国の荘子、蝶になって自由に空を舞う夢を見ます。
そして…
「蝶になって飛んでいたのは夢だったのか?
それとも、ここにいる自分こそ、蝶が見ている夢なのか??」
心地よい微睡み(まどろみ)に、夢と現実がわからなくなる。
自分が夢見ている自分、そして今の自分、どちらが本当⁈
なれるとしたらどちらの自分⁈
夢の中の自分が現実なのか、実は現実の方が夢なのか…
夢と現実の違いは、はっきりしていない⁈
自分と自分以外も、はっきり区別することは出来ない⁈
夢か現か幻か(ゆめかうつつかまぼろしか)という言葉もあるように、
この世は夢か現実かわからない。
あるようでない現実の世界
はかない夢のような人生
でもこの世は全て一体…
1%の顕在意識と99%の潜在意識⁉︎
春の陽射しに心地よい微睡み。
この時期にしか味わえない、さまよう体感。
夢見鳥のように、暖かい日差しに誘われて軽やかに羽ばたいていきたいですね。