上皇皇后美智子様が、しばらく放置されていたピアノの前に座られ、
左手の指の動きが思うようでないことをご自身で認められて
「もう指が思うように動かなくなったから」
と少し寂しげに語られたご様子を傍らにいた侍従によって紹介されています。
その上で美智子さまは、今まで出来ていたことを「授かっていたこと」 とお思いになるのか、
お出来にならないことを 『お返しした』 と表現され、
受け止めていらっしゃるご様子だったそうです。
なんと、気高く、優しい受け止め方でしょう。
聖書・マタイによる福音書25章に次のような記述があるようです。
ある主人が旅に出る前に、
しもべたちにそれぞれの力に応じてタラント(金貨)を預けた。
帰ってきた主人は、彼らがその預かったものをどう使ったかを尋ねた。
預かったものを増やした者は褒められ、土に埋めて何もしなかった者は叱責された。
解釈はいろいろあると思いますが、
この「タラント」をTalent(才能)と考えてみてはいかがでしょう。
「才能」は神から一時的に預けられたものであり、
神のため・人のためにどう生かしたかが問われる。
つまり、
「スキルは自分の所有物ではなく、神の委託品」という考えです。
美智子さまの「お返しした」という表現が深く心に刺さるように思います。
あなたが身につけてきたスキルは、いつかお返しする時が来る。
これは、誰も逃れることのできない事実です。
授かったスキルを
何のために、
どのように生かして
人や社会に、どんな幸せをもたらすのか・・・
自分の使命、すなわち「自分軸」を今すぐ明確にして、
それを存分に果たしていかなければ、残りの人生が悔いの残るものになる。
その覚悟を、今こそ新たにしたいと思います。
あなたの「自分軸」、もう決まっていますか?