統計学は、たくさんの人を観察して、そこから共通するルールを見つけていきます。
つまり、結果をたくさん集めて、そこから法則を探す学問です。(これを帰納的と言います)
一方、算命学は違います。
最初にあるのは、人間のデータではありません。
「陰陽五行」という、自然の法則です。
春が来て、夏になり、秋が訪れ、冬になる。
木が育ち、火が燃え、土に還り、金が生まれ、水が巡る。
自然界には、こうした秩序ある循環があります。
古代の人たちは、この自然の動きを長い年月観察し、「宇宙には一定の法則がある」という考えにたどり着きました。
そして、その法則を「陰陽五行」という形で整理して、さらに「暦」の中に落とし込みました。
算命学は、この自然の仕組みを土台にして、「人間もまた自然の一部である」という視点から、人生を読み解いていく学問なのです。(これを演繹的と言います)
つまり、たくさんの人を見て作られたものではなく、自然の哲学から導き出された方法論。
自然の秩序をもとにして、その中に生きる人間の姿を理解しようとする学問なのです。
ですから算命学は、「統計的に、あなたはこうなる」と未来を決めつけるものではありません。
超理系の私は、もしも算命学が、帰納的な統計学だったら、ほとんど興味を示さなかったと思います。
算命学は、その人が持っている自然な流れや役割を知り、無理のない生き方を見つけていくための「地図」のようなものです。
人間を型にはめるためのものではなく、その人らしい可能性を理解するためのもの。
そこが、統計学とは大きく違うところであり、私を魅了している理由なのです。