【冬至】2023年12月22日(〜2024.1.5)
その名のとおり 冬に至る
最も昼間の時間が短い…つまり一年で最も夜の長い日。
太陽の力が一番衰える日ですが
衰えた太陽の力が復活する転換点であるので
冬至を「一陽来復(いちようらいふく)」と呼ぶこともあります。
陰の極みの日で、翌日から陽にかえるので、この日を境に上昇運に転じる日。
一年の始点や、太陽の誕生日、復活祭として各国で祭典が行なわれます。
東京新宿区の『穴八幡宮』でも『一陽来復御守り』を本日より節分まで買い求めることができます。
冬至、大晦日、節分
から次の日に変わる瞬間の夜中12時(0時)に御守りが恵方を向くようにおまつりします。
日南の限りを行て日の短きの至りなれば也
日が最も南側の起動を描くので、日の出ている時間が最も短くなる日
〜七十二候〜
春夏秋冬、一年間を二十四分割した二十四節気を更に三分割したのが七十二候。
季節それぞれの出来事をそのまま名前にした言の葉、約五日ごとに移ろう細やかな季節。
乃東生(なつかれくさしょうず)
なつかれくさが芽を出し始める頃
冬が深まり雪が積もり、あらゆる草花が枯れていきますが
「なつかれくさ」は芽を出し茎を伸ばし始めます。
夏になると花が枯れ黒くなってしまうため「夏枯草」
また花の形が弓矢の矢を入れる道具(うつぼ)に似ているので靫草(うつぼぐさ)とも言われます。
麋角解(おおしかのつのおつる)
大鹿が大きな角をおとす頃
大鹿とは、トナカイの一種ナレシカまたはヘラジカだとされています。
サンタクロースのソリを引くトナカイさん。
日本には生息していない種類だそうです。
大きいけれど軽やかで雪の中でも凛としたカッコいいイメージですよね。
北米で「ムース」と呼ばれている鹿のことですって。
大きく立派に枝分かれしたこの角は、
冬に抜け落ちて春頃に新しい角が生え始めるそうです。
雪下出麦(せっかむぎいずる)
雪の下で麦が芽を出す頃
冬の間に積もった雪に埋もれながら、
麦はひっそりと芽吹き始めて春になるのをじっと待ち続けます。
固く凍った地面、更にその上に冷たい雪。
雪しか見えない麦畑の下で既に芽を吹いているなんて…
2024年最初の「候」なだけに
初心に戻り、数ヶ月後や一年後のために
今やるべきことを自然界は教えてくれているように思います。
雪に埋もれた麦畑にエールを送りたくなりますね。
師走も残りわずか…
滅多なことでは慌てないお坊さんも
檀家巡りに走らなければいけないほど忙しい…師走
今月は穏やかにのんびり過ごす月ではなく
変化が目まぐるしい月ということでしょうか。
確かに、お正月初め・冬至・クリスマス・大晦日・お正月と続きますし
特に年末は慌ただしいですよね。
でも、さかなへんに師をつけると「鰤」
なんとこの時期最高に美味しいお魚になります。
鰤しゃぶも、照り焼きも、鰤大根も、富山の“氷見の寒ぶり”とかいいですよね!
そういえば鰤も出世魚で、成長に伴って次々と呼び名が変わります。
ワカシ→イナダ→ワラサ→ハマチ→ブリ
こちらも目まぐるしく変化するのですね。
日本で【冬至】といえば…
冬至かぼちゃ・小豆粥・そして柚子湯
文字だけでも心と体がほっこりしますよね。
野菜不足の冬に、ビタミン・ミネラル・カルシウム・食物繊維など
バランスよい栄養たっぷり「かぼちゃ」。
毒を失くして痛みを止める、赤い色で厄祓いと運氣上昇「あずき」。
血流促進して冷えを改善。木の寿命が長いことから無病息災を願う「ゆず」。
かぼちゃは「追熟お野菜」
収穫は7月~8月
その後数ヶ月貯蔵して追熟させることで水分が抜けてデンプンが糖分に変わり、
ホクホクした食感と甘みを感じられる美味しいかぼちゃになるそうです。
全てのお野菜(果物)が、採りたてが一番美味しいわけでは無いのですね。
かぼちゃ以外に、さつまいも・アボカド・ゴーヤなども追熟お野菜だそうです。
ゆずは、
柚子(ゆず)= 融通/冬至(とうじ)= 湯治
ということで
「融通をきかせて世間を渡れますように」との願いも込められています。
融通がきくとは「体が丈夫」という意味だそうです。
そして柚子湯は、血行促進、冷え性緩和、風邪予防、美白効果や、
柑橘系の香りによるリラックス効果があります。
邪氣も避けられるって最強ですね!
冬至は他にも
『冬の七種(ふゆのななくさ)』
なんきん
れんこん
にんじん
ぎんなん
きんかん
かんてん
うんどん(うどん)
など「ん」が二つある食べ物が『運盛り野菜』としてお勧めです。
古くから重視されてきたニ至ニ分(夏至・冬至/春分・秋分)の一つ「冬至」
静かな冬を迎える節目、
冬至かぼちゃで栄養をつけて柚子湯で温まる。
是非お試しくださいませ。
そして数日後のクリスマスが終わると
一気に、しめ縄や鏡餅、そしてお節料理、年越しそばなど盛りだくさんです。
感謝の氣持ちでゆく年を送り
心穏やかにくる年をお迎えしたいですね。
新年には是非「お屠蘇(おとそ)」を…
屠蘇とは薬草(肉桂・山椒・白朮・桔梗・防風など)を砕き、
大晦日の夜にお酒や味醂に浸して元旦にいただきます。
ちょっと⁈お薬っぽいですが身体にはとても良いですよ。
屠…邪氣を祓う
蘇…命(魂)をよみがえらせる
という意味があります。
若い方から年長者へとエネルギーを繋いでいきますので、
年少者より順次、新年の縁起と長寿を願い召し上がってください。
天中殺の方は、最年長者の方の前にいただいてくださいませ。
(核家族の現在、このような慣習はご存知なかったり、興味もないかもしれませんね…)
どうぞ良いお年をお迎えください。
そして新たな一年、無病息災で過ごせますように…
ミッションメンタリング協会
認定マスター
周防千賀子
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