忙しく働き、求められる役割をこなし、毎日、梯子を一段ずつ、丁寧に登ってきました。
けれど、ある日の帰り道、ふと立ち止まったときに、こう思ったのです。
「この梯子…そもそも、どの壁にかかっているんだろう?」
努力はしている。
成長もしているはず。
でも、その先にある景色が、心から望んでいるものなのかが、わからない。
そんな時、友人に勧められて読んだ
スティーブン・R・コヴィー博士の著書『7つの習慣』の中の一文に目が止まりました。
「間違った壁に梯子をかけて一生懸命に登っても、ただ、間違った場所に早く到達するだけだ。」
この言葉は、胸にすっと、でも鋭く突き刺さりました。
そうか!
問題は「がんばれていないこと」じゃない。
どこに向かってがんばるかが、曖昧だったんだ。
彼女は、その日から変わりました。
スキルや知識を得ようとするのではなく、
まず、自分の内側に耳を澄ませることから始めました。
何に心が震えるのか。
どんな瞬間に胸が温かくなるのか。
なぜ、その選択をしたのか。
時間をかけて、自分の軸を取り戻していくうちに、
毎日の風景が、ほんの少しずつ変わっていきました。
努力が苦しみではなく、自分の人生を歩んでいる実感へと変わっていったのです。