こんにちは! 篠田法正です。
先日、父が亡くなりました。
89歳でした。
葬儀を終え、霊柩車の助手席に座りました。
人生で初めての経験です。
運転手さんは多くを語らず、ただ静かに、ゆっくりと車を走らせます。
まるで、この世からの旅立という偉大な儀式に寄り添うかのように。
(そういえば、確かに、霊柩車がビュンビュン飛ばすのを見たことないですよね)
ふと私は、聞かれたわけでもないのに、父のことを語り始めていました。
とにかくお酒が大好きで、平均的なサラリーマンとは程遠い人生。
いくつもの仕事をしながら船旅で世界を巡り、
60歳の頃、オーストラリアに渡って大きな牧場を経営。
馬に乗り、酒を飲み、自由を楽しむ・・・
そんな人でした。
私がまだ会社員だった頃、
「お前も小さくまとまったな」と笑いながら言われたことを思い出します。
運転手さんは、私の話を黙って聴き、最後にこう言いました。
「そうですか。お父様らしい、充実した人生だったのですね」
静かで、満たされたひとときでした。
霊柩車の運転手という仕事は、特殊に見えるけれど、
たくさんの人生を耳にし、
旅立つ人とその家族に寄り添う、
とても豊かで、崇高な仕事なのだと感じました。