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季節を表わす二十四節氣【寒露】

【寒露】2023年10月8日(~10/23日)

10月に入りましたね。

つい先日から秋の涼しさを実感していましたが、既に「寒」の文字の登場です。

 

気温が下がり草花に結ぶ朝露にも寒さが感じられる頃。

朝晩は冷え込み、山々が色づき始めます。

 

陰寒の氣に合って露結が凝らんとすればなり

露が冷氣によって凍えそうになり

秋の陰氣は深みを増し自然の静かな趣を醸し出します。

〜七十二候〜

春夏秋冬、一年間を二十四分割した二十四節気を更に三分割したのが七十二候。
⁡季節それぞれの出来事をそのまま名前にした言の葉、約五日ごとに移ろう細やかな季節。

 

①初候・第四十九侯 10月8日〜10月12日

鴻雁来(こうがんきたる)

雁が北から渡って来る頃

夏鳥のツバメと交代に雁がやってきます。

 

遠くシベリア、カムチャッカから海を越えてやってきた雁は

日本で越冬して春の訪れと共に北へと帰っていく『冬鳥』

 

初めて訪れる雁を「初雁(はつかり)
この頃に吹く北風を「雁渡し(かりわたし)

と言うそうです。

②次侯・第五十候 10月13日〜10月17日

菊花開(きくのはなひらく)

菊の花が咲き始める頃

各地で菊まつりや品評会、菊人形の展示が開かれます。

不老長寿の薬効がある菊をお酒に浸したり(菊花酒)

お風呂に入れたり(菊風呂)など楽しみ方も様々ありますね。

 

菊は皇室の「紋」にも使われていて、日本を象徴するお花のひとつで『古典菊』、

イギリスや欧米の、まん丸な小輪でたくさんのお花をつけるスプレーマムやピンポンマムは『洋菊』

と呼ばれているそうです。

 

また、澄み切った秋の綺麗な晴れわたる青空は「菊晴れ」とも言うとか…

③末侯・第五十一候 10月18日〜10月22日

蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)

キリギリスが戸口で鳴く頃。

キリギリスとありますが、この候で登場のキリギリスは『ツヅレサセコオロギ』だそうです。

昔はコオロギや鳴く虫の総称としてキリギリスと呼ばれていたようです。

 

鈴のような音色を聞きながら秋の夜長を楽しむ…

 

時間を気にせず

ゆったりと流れゆく時に身を任せて自然界の音に耳を傾けてみると

落ち着いた優雅なひとときとなりますよね。

 

現代の都会では、

深夜でも車やバイクの音に消されてしまい難しいかもしれませんね・・・

そしてこの時期は、伊勢神宮神嘗祭(いせじんぐうかんなめさい)です。

 

年間1500回に及ぶ神宮の恒例のお祭りの中でも、最も重要なお祭りが神嘗祭です。

 

「収穫に感謝し新穀を奉る神宮至高の神事」

その年に収穫された新穀を、最初に天照大御神に捧げて御恵みに感謝するお祭りです。

 

御装束・祭具も一新され

外宮(豊受大神宮)では

由貴夕大御饌 10月15日午後10時
由貴朝大御饌 10月16日午前2時
奉 弊 10月16日正午
御神楽 10月16日午後6時

 

内宮(皇大神宮)では

由貴夕大御饌 10月16日午後10時
由貴浅大御饌 10月17日午前2時
奉 弊 10月17日正午
御神楽 10月17日午後6時

 

新穀の御飯・御餅・御神酒、海や山の幸がお供えされます。

天照大御神へ収穫の感謝、

そして五穀の豊穣、国家の隆盛、国民の平和を祈ります。

 

 

 

「五穀豊穣」の五穀とは

米・麦・粟・黍(稗)・豆(こめ・むぎ・あわ・きび(ひえ)・まめ)

 

全てが日本人の食生活を支えてきた穀物で、

近年そのミネラルや食物繊維が見直されていますね。

 

粟や黍は、あまり馴染みがないかもしれませんが

和菓子屋さんには美味しい粟もちや黍だんごなどが並んでいます。

 

 

最も親しまれている「お米」

“新米”には特別な美味しさがありますよね…

 

水分量が多い新米は粒が壊れやすいので

いつもより静かに研いでお水は少なめで炊いて

お茶碗にご飯をふっくら装って

ぴかぴかに輝く炊きたての新米を味わってください。

ご自宅で精米しない場合のお米の保存は、冷蔵庫の野菜室だそうです。

低温保存がいいので冷凍庫でもOK。

ペットボトルで保存するのがスペースも取らないのでお勧めですって!

 

ごはんの栄養って、炭水化物ばかりだとお思いかもしれませんが、

タンパク質=牛乳コップ半分くらい
食物繊維 =セロリ3分の1
ビタミンB1=キャベツ葉1〜2枚
鉄分=ほうれん草葉1〜2枚

 

そして、マグネシウムや亜鉛などのミネラルや他のビタミンも含まれています。

 

つまり、ご飯って…栄養バランスの良い国民食なのです。

 

 

お米って今は1カップで測りますが、昔は一合升(いちごうます)だったのです。

日本酒やお味噌などで今でも見かけますよね。

一合=150g
一合の十倍=一升(しょう)
一升の十倍=一斗(と)
一斗の十倍=一石(こく)


明治の終わりに統一されて、

米俵一俵=四斗=60kgになったそうです。

 

一合のお米が一回の一人分と計算されて

一人につき一年間で一石必要、と考えられていました(現在では半分くらいでしょうか…)

 

たとえば、加賀百万石の「百万石(ひゃくまんごく)

これは百万人の人を養えるお米がとれることを意味するのですね。

 

近年、若者のお米離れや農家の後継者不足から

農地が荒れた状態でしたり、ソーラー畑へと変わってしまったりするなか、

若者達の取り組みによる新たなネーミングのお米も増えています。

 

本当にブランドや地域によってもお味が違いますので

お料理によって品種を変えたり、多種ある中からお気に入りを見つけたり、オリジナルブレンド米にしたり

 

栄養バランスの良いお米をもう少しお気軽に楽しんでみると

面白い発見と出会えるかもしれませんね。

ミッションメンタリング協会
認定マスター
周防千賀子

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