こんにちは!篠田法正です。
経営コンサルタントSさん(46歳)から、ご相談を受けました。
「法正さんだからお話ししますが、実は、ちょっと行き詰まっているんです」
よほど、私のことを信頼してくれているのでしょう、
通常、コンサルタントは自分の弱みを見せないのですが、
オンラインの画面越しのSさんは、浮かない顔を見せながら、本音で相談をしてくれました。
「私は、企業で管理職の経験も長く、中小企業診断士の試験に合格して、
経営に関する基本的理論や、財務、購買、販売、生産、労務など、
一通りの知識は持っていて、どこをどう改善するのかという診断ができます。
特に財務管理は、診断士試験の模擬試験では全国3位の成績もとりました」
Sさんは、宿命図の中央に牽牛星(プライド)を持っているからだと思いますが、
自分の能力や仕事の仕方については誇りと責任感を持っているようでした。
「でも、このところ、思いつく限りの改善策を打ち出してみても、うまくいかないことが増えてきました。
間違っているとは思えないのに、何かうまくいかないのです。
運勢が下がっているのでしょうか?」

確かに、算命学的に彼の運勢を見ると、
今年は、心が内向きになって感情的になりやすく
きちんとやることに馬鹿馬鹿しさと疲れと感じる一年であり、
何かと結果がまとまらない年だということがわかりました。
私は、Sさんに、
これは一時的なものだから心配しなくていいこと、
リラックスしてうまくいかないことも楽しむこと、
今のうちに自分の経験ノウハウを整理してまとめておくこと、
などをお伝えしました。
そして、最後に大切なことをお伝えしました。
「Sさん、
行き詰まったときは、
自分の持っている星の 次の星の方向を目指して動くと良いですよ。
世の中は、木→火→土→金→水の順に流れていくのが自然な方向です。
牽牛星(プライド)は陰の金性。
金の次は水。陰の次は陽ですね。
だから、陽の水性、すなわち龍高星(ユニーク)の方向を目指すのです。
次の龍高星の方向のキーワードは、
ビジョン(志)、放浪、冒険、異分野に学ぶ、独創性、などですね。
だからまず、現実の細々とした問題から離れて、
大きなビジョンを描くのです。
あなたは何のために、どのように、どこまで世界を変えるのですか?
そして、その上で、もう一言です。
「違うことをやれ! なんでもいいから」
異分野、異領域、異世界に飛び込んで、行動しながら体験的に学ぶことなのです。
すると、牽牛星の才能は磨きがかかり、一段上のステージに上がっていきます。
そのために例えば、まず外に出ましょう。
オンラインセッションが日常になり、何かと閉じこもりがちな昨今、
積極的に外に出て、いろいろな人、新しい人に会いに行くと良いのです。
さあ、新しい冒険の旅に出ましょう」
「はい!」
Sさんの顔は、みるみる明るくなっていきました。

このお話は、牽牛星を持つ人を例に取りましたが、
牽牛星そのものには、「組織での仕事」という意味もあります。
ですから、このお話は、牽牛星を持たない人にとっても、
「仕事で行き詰まったときの改良法」としても応用できるのです。
もしもあなたが仕事に行き詰まったとしたら、
大きなビジョンを描け!
違うことをやれ、なんでもいいから!
参考になさってください。

ミッションメンタリング協会
代表理事
篠田法正
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