コンサルティングをしている時に、クライアントから、よく聞く言葉が、
「自信がないのですが・・・」
です。
私はそんな時、次のように質問します。
「例えば、私があなたに、このビルの壁を垂直に歩いて屋上まで歩いて登ってくださいと言ったら、どう思いますか?」
すると相手の方は、
「それは無理です」とか、「不可能です」と言います。
私は、聞きます。
「なぜ、自信がないですと言わないのですか?」
すると、勘の言い方は、ハッと氣づきます。
つまり、人は、本当にできないときには、自信がないなんて言いません。
心の底からできないと思っているなら、単に「無理です」と否定して終わり。
自信があるかないかなんて考えないのです。
心の底のどこかで「ひょっとしたら、できるかもしれない」と思っているから、
「(うまくやれるかどうか)自信がない」と言うのですね。
つまり、ほんのわずかかもしれませんが、やれるという「自信」はあるのです。
ただ、それ以上に、うまくやれないかもしれない、失敗するかもしれないという「不安」があるというだけです。
「自信がない」というのは、思い込みです。
今日は、自信がないという思い込みの罠に落ちてしまった時の対処法をお教えしましょう。
実は、心理学的なメカニズムを考えると、「不安」に覆われてしまっている時は、「自信」を大きくすることは難しくなります。
そこで、いきなり自信を大きくするのではなく、「不安」をコントロールして小さくすればよいのです。
それは、とても簡単な方法です。
漠然とした「不安」をしっかりと認めてあげることなのです。
「ああ、自分は、今、失敗するんじゃないかって不安に思っているな。そうか、よしよし」
というように、不安を認めであげるのです。
そして、その不安な気持ちのエネルギーが、身体のどのあたりにいるか、想像してみましょう。
ドキドキする胸のあたりでしょうか。
あるいは頭の中でしょうか。
不安なエネルギーがいる場所を見つけたら、こう言います。
「そうか、君が不安君か、そこにいたのか」
大切なことは、ここで不安君を否定したり、打ち消そうとしたりしないことです。
そうすると、不安君は、かえって自分を認めてほしくて、どんどん大きくなってしまうのです。
逆に、どこか身体の一部を指さして、「不安君、いいよ、ここにいて」と居場所を指し示してください。
私は、肘とか、膝とかなるべく心臓から離れたところを指さします(笑)。
そして、不安のエネルギーの塊が、その場所に移動したことを想像するのです。
すると、不思議なことに、多くの場合、それだけで、不安君は小さくなっていくのです。
「いてもいいよ」と認めてもらうことで、小さくなるのです。
さて、これだけでも十分効果的ですが、さらにもう一つやることがあります。
それは、不安君がいてくれることで自分にどんなメリットがあるかを考えるのです。
例えば、「不安君がいるおかげで、いつも自分は安全でいられるんだね」のように考えるのです。
できるだけたくさん、不安君のおかげで自分がどれほど助かっているか、メリットや感謝することを書いていくといいでしょう。
「おかげで、失敗して笑われることを避けられる。ありがとう」
「おかげで、ケガしなくてすむ。ありがとう」
「おかげで、お金を失うことを避けられる。ありがとう」
「おかげで、・・・」
どんな些細なことでもかまいません。
どんどん書いていってください。
そうして、感謝やメリットが20個以上書き終えるまでには
これまた不思議なことに、不安くんは、いつの間にか、笑顔で去っていきます。
本当です。
そして、不安君がニコニコ笑って小さくなってきたら、
ほら、自信が大きくなってきますね。
一度、お試しください。
さあ、今日も自分の道を一歩ずつ。
篠田法正でした。