こんにちは!
篠田法正です。
今日のお話は、「起業できない理由」についてです。
時々、行政からの委託で、起業したい人のためのセミナーを開講することがあります。
例えば、
*思いを形にしてビジネスアイデアを生み出す! アイデア発想力強化セミナー
*夢の起業を成功に導く、強靭ビジネスコンセプトの作り方
*自分らしく成功したい人のための起業スタートアップ準備セミナー
などなど・・・。 魅力的でしょ?
テーマはいろいろですが、
いずれのセミナーでも、背骨になるようなメッセージは決まっています。
「まず自分をよく知って、個性と能力を最大限に活かす自分軸を明確にして、自分らしく輝こう」
ということです。
そして、
知識よりも行動、実践を重視したセミナーになっています。
先日、その行政主催のセミナーをコーディネートしていただいているSさんから、お褒めの言葉をいただきました。
「法正さんのセミナーは、演習やディスカッションが多くて実践型なので、本気で起業したい人には役に立ちますね」
さらに、
「情報知識詰め込み型のセミナーをありがたがる受講生も多いんですけど、そういう人は結局起業しないんですよ」
と言いながら、だんだん愚痴になっていきました。
「実は、毎年のようにたくさんの起業セミナーを受講する常連の方がいるんです。結構、知識も豊富で他の受講生にアドバイスするくらいです。」
「へえ、熱心な方なんですね〜」
「知識情報収集には熱心なんです。この前、ある講師の方に起業セミナーをお願いしたら、講師が一方的にしゃべる
情報満載の総花的なセミナーをされたんですが、その常連さん、そのアンケートに、『こういう講座をもっとやってほしい』と書いているんです」
「その人、毎年セミナーを受けているんですよね?」
「はい、もう、何年も続けて参加しています」
「ということは、やっぱり起業していないってことですね」
「はい(笑)」
二人で苦笑いしてしまいました。
***
そもそも起業は、大変なことです。
中途半端な気持では成功できません。
ビジネスアイデア、商品企画、販売方法の検討、顧客開拓などなど、実にたくさん、やることがあります。
未知のこと、未経験のことばかりで、難しい課題や、厄介な問題もたくさんあります。
ですから、起業に一番必要なのは攻撃本能です。
陰陽五行論で言えば「金」です。
切れ味の良い刀のような行動力、決断力です。
(王者の成功占術を読まれた方は、金のトイロキャラ、スピードを思い浮かべてください)
刀一本持って、戦場に突っ込んでいくくらいのエネルギーが必要なのです。
ところが、失敗するのは怖いので、まずセミナーなどに参加して知識や情報を集めに行きます。
そのこと自体は悪いことではありません。必要最小限の知識は整えておきましょう。
問題は、先ほどの受講生のように、学びすぎてしまうということです。
学びは、陰陽五行論では「水」です。
金属でできている刀を、水の中にずっとつけておくとどうなるでしょうか。
錆びてしまいます。切れ味が落ちるどころか使い物になりません。
つまり、学びすぎると行動力が鈍るのです。
いわゆるセミナージブシーと言われる人たちがこの罠に落ちてしまっているのです。
自然界の法則から考えると、金の鉱脈から水が染み出すように、
順番は、まず金(行動)、そして、水(学び)です。
現状から脱却して何か未知のことを始めるのなら、
まず、自分の持っているもの、自分のできることで行動してみるのです。
すると、当然のように、できないことが起きたり、失敗したりします。
そこで学ぶのです。
行動してからの学びは、無駄なく、とても深く、実際に役に立つものです。
現状を抜け出して変化を伴うスタートをするときは「金」です。
覚えておいてくださいね。
また、お会いしましょう。
おかげさまで、拙著、「王者の成功占術」が売れ行き好調のようです。
ありがとうございます。
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